2009年9月11日金曜日

ウスリースク便り(219’) 最終回

 〇 ウスリースク便り(最終回)

 8月末に4年間在職したウスリースク国立教育大学
東洋学部日本語科を退職しました。

 去年から大学で働く外国人教師の労働ビザの発給
が厳しくなり、ウラジオストクで教える日本語教師
も、1年間の労働ビザが取得できなくて、3ヶ月間
のビザを2回しかもらえないケースもありました。

 今年度はウスリースク国立教育大学でも、10月
14日までしかビザが下りず、12月31日まで、
帰国しなければならなくなりました。

 8月末にウスリースク国立教育大学を退職し、
2ヶ月間、旅行、囲碁、読書、映画、DVDなどを
楽しんできました。

 このたび、中国北京渉外経済学院で、日本語と
英語を教えることになり、10月に北京へ行くこ
とになりました。

 機会を見て、北京便りをお届けしたいと思います。

2009年7月11日土曜日

ウスリースク便り(219)

 〇 帰国

 先週、無事にウスリースクから帰国しました。
6月13日にパソコンの液晶バックライトが故障
してしまいました。

 ウスリースクのパソコンショップに修理を依頼
したところ、ウスリースクでは部品が手に入らな
いということで、ウラジオストクの店を紹介して
もらいました。

 ウラジオストクのパソコンショップに、囲碁
クラブ会長のアレックスさんに、連絡をとって
もらったのですが、私の帰国前に修理がまにあう
かどうかは、パソコンを見てみないと分からない
ということで、そのまま日本に持ち帰りました。

 日本では、まだパソコンを修理に出していない
のでどうなるかわかりません。IBM製のノート・
パソコンですが、中国がIBMのノート・パソコン
部門を買収したということで、日本での修理サー
ビスがどうなっているのか分かりません。

 4年間使用したので、そろそろ寿命かとも思い
ますが、IBMのノート・パソコンは液晶部分が、
早くダメになるという話を聞いています。

 最近、打ち込んだコンピューター用の日本語
自習教材のバックアップをとっていないので、
これさえコピーできればいいのですが。

2009年6月10日水曜日

ウスリースク便り(217)

 〇 非エイズ検査

 ワーキング・ビザ更新のために非エイズ検査
を受けてきました。場所は、以前に何回か検査
を受けている、血液分析研究所というところで
した。

 4年前に、初めて検査を受けた時のことを、
今でもはっきり覚えています。左の中指に、
注射器をさして、試験官に血液をしぼりとり、
試験紙による判定法で、10分位で判定が下
り、その後、5分位で証明書ができあがって
来ました。

 今は、学生が夏休みでもあり、海外への旅
行者も増えているせいか、検査を受ける人数
も増えていて、今朝の9時にも、多くの人が、
検査を待っていました。

 大学から、連絡がいっていたためか、1日
で証明書が出来てきました。12日が祝日のた
め、15日(月)にウラジオストクへ更新の手
続きにいってくれるとのことです。

 ビザの更新はうまく出来そうですが、9月か
らの新年度の授業を担当できるかどうか、微妙
な段階にあります。

 ロシア人日本語教師のワレーリアさんが、9
月から日本での語学研修を予定していたのです
が、日本での研修ができないことになり、9月
からも、日本語を担当することになりました。

 この、9月からの入学してくる、学生は、日
本語を専攻する、日本語学科に入学することが
できるようになりました。

 ただし、ロシア全国一斉テストで、英語、
数学、ロシア語、歴史など5科目に合格して
いることが条件になっています。

 そのため、今年のように、日本語専攻の学生
が定員割れしてしまうこともありえます。
 私が9月から、引き続き日本語を教えられる
かどうかは、入学してくる日本語専攻希望の、
学生数にかかっています。

2009年6月7日日曜日

ウスリースク便り(216)

 〇 帰国 (7月2日)

 こん4~5日は、朝と夜が10℃前後、日中が
20℃前後の日が続いています。夜になると、
さすがに、風は冷めたくなってきます。

 今年度は、6月30日(火)に卒業式が行われ
そのあと夏休みに入ります。ウラジオストクで2
年に一度開催されるビエンナーレの年で、7月初
めには、文化交流のため多くの日本人がやってき
ます。

 ビエンナーレの参加者の帰国と一緒にならない
ように、7月2日(木)に帰国することにしまし
た。きのう、市内のウラジオストク航空の営業所
に航空券購入に行きました。

 3年前に、クレジット・カードで航空券を購入
使用としたところ、担当者が、いちいち、ウラジ
オストクに電話で問い合わせをしてから、作業を
するので、発券までに1時間位、かかったことが
ありました。

 今回は、列に並ぶこともなく、約10分で、航
空券を購入することが出来ました。担当のオルガ
さんは、英語も話せて、仕事ぶりもてきぱきと、
要領よくやっている感じでした。

 クレジット・カードの使用も、普及してきてい
るようで、隣の窓口に来たロシア人も、モスクワ
行きの切符を、カードで購入しました。

 航空運賃、税金、空港使用料、サーチャージ代を
含めて、片道16965ルーブルでした。6月帰国
で、往復切符を購入すれば、もっと安くなったので
すが。

2009年6月5日金曜日

ウスリースク便り(215)

 〇 緒方 直人さん

 去年の4月末にウラジオストクから自転車で
単身ユーラシア大陸横断を試みた、緒方さんが
無事に、カリフォルニアに帰られたことと、
その時の旅行で撮った写真のブログについては
以前に紹介しました。

 その後も、緒方さんとはメールで連絡をとり
あっていました。ウスリースク便り5月を送った
ところ、緒方さんから返信があり、その中で、
ロシア国内の旅行記をブログに書いていること
を知りました。

 大変読み応えのある内容で、ロシア国内で、
撮った貴重な写真がたくさん出てきます。ロシ
アに興味の或る方は、是非、緒方さんのブログ
をご覧になってください。ブログは下記の通
りです。

http://naoto-bicycle.blogspot.com/

2009年6月4日木曜日

ウスリースク便り(214)

 〇100ルーブルショップ


 きょうは、日帰りでウラジオストクに行って
きました。土曜日の碁会に都合で、参加できな
いので、二日繰り上げました。

 極東大学の坂本先生から、日本語能力試験の
問題集をお借りしました。その後で、ウラジオ
ストク市内を案内していただきました。

 最初に行ったのが、レストラン・リパブリック
でした。ウラジオストク駅前にある同名のレスト
ランには、以前囲碁クラブの人と行ったことがあ
りました。看板に、”食べて、飲んで、語ろう”
と書いてあったのを思い出しました。

 店内のテーブルや、椅子、シートなども新しく
清潔で、料理もおいしく、値段も安いことから、
また行ってみたくなる料理店でした。

 30日に卒業する学生たちのプレゼントを買う
ために、去年オープンした日本の100円ショップ
ダイソーへ案内してもらいました。

 アレーウツカヤ通とフォーキナ通の交差すると
ころにある、ビルの2階にありました。日本の
店舗の10分の一程度の大きさでした。

 日本で100円で売っている100円の商品に
は、100ルーブルの値がついていました。また
一部の商品には、50ルーブル、150ルーブル
の値がついていました。

 ロシア人には値段の高い商品と言うことになり
ます。日本でも、同じ商品が300円で売られて
いたら買う人はほとんどいないでしょう。

 5人分のプレゼントを買って、400pになり
ました。レジ担当のダーシャさんと話をしたとこ
ろ、新潟に1年いたことがあり、大学3年生で、
日本語を勉強しているとのことでした。

 店内の買い物客は、私たちの他は2~3名しか
いませんでした。輸送費、税金、店舗の家賃、
利益などを考えれば300pもいたしかたない
のかもしれません。

 その他、蜂蜜の専門店で蜂蜜を購入(蜂蜜をと
る際の服も売っていました)、一番安いと学生の
言う土産品店、海軍の制服や帽子、バッジなどを
売っている店、イギリス式カフェなども教えて
いただきました。次回のウラジオストク訪問が
楽しくなりなりました。

2009年6月2日火曜日

ウスリースク便り(213)

 〇 国際放送

 3年生の学年末試験も終わり、きょうは、
休日でしたが、4年生のイワン君から電話
があり、学年末試験のトピックを書きたい
ので、私の家まで来たいと言うことでした。

 今日は午後、散歩に行けなかったので、
近所のスーパーまで散歩がてら、買い物に
出かけました。夜9時に家を出たのですが、
まだ明るく、10時ごろに帰宅した時は、
暗くなりかけていました。

 夜9時と言うのに、近所の5歳の女の子
と6歳の男の子ダニエルが二人で鉄棒をし
て遊んでいました。

 この時間に小さい子供だけで外で遊んで
いるのは、安心して遊べるからなのでしょ
うが、日本人の感覚からすると、とてもお
かしなことです。


 3年生の作った俳句を、近藤蕉肝先生に
送りました。蕉肝先生は、1975年~
76年、アメリカのミネソタ州ドルース校
で知り合い、もう30年以上の友人になり
ます。

 現在NHK国際放送のWorld Interactive
のWorld of Haikuで、毎月第一土曜日か
らの1週間俳句の講座を持っています。

 その中で、ウスリースク国立教育大学の
学生の作った俳句を紹介してくださること
になりました。学生たちにも良い刺激にな
ルと思います。

 World Interactive,"Radio Japan"
NHK, Tokyo 150-8001,Japan

2009年6月1日月曜日

ウスリースク便り(212)


                  (韓国語専攻3年生)

 〇 学年末試験

 きょうから、6月に入りました。午後から3年生
〔韓国語専攻〕の学年末試験が行われました。学年
末の試験はエグザミンと呼ばれ口頭試問形式で行わ
れます。

 文法、漢字、カタカナ、聞き取りなどのテストは、
授業の最終日にすでに実施しており、今回の口頭試
問では、読解問題、トピック、和文露訳を行いまし
た。

 読解問題は、日本の正月、日本の食べ物、日本の
教育などに関するに本文を読んで、要約、和文露訳
内容設問などに口頭で答えるものです。

 露文和訳は、3年生で学んだ、基本文型を、日本
語に訳すものです。30問の中から、抽選で5題答
得ることになります。

 トピックは、すでに与えてあるテーマに関して、
口頭で、その内容を発表してもらいます。旅行や、
趣味や、家族や将来の希望などを話してもらいます。

 約一時間半で、口頭試問に対する準備をしてもら
います。口頭試問の準備が出来た学生から、順に
試験を実施していきます。

 一般的には、口頭試問の準備が早く終わる学生は
成績も良いことが多いです。全ての試験が、日本語
履修学生の数+1だけ用意しなければなりません。

 がくせいの語学力を正確に判断したり、カンニング
ができない、前年度と同一問題でも良いので、一度い
鋳物を作っておくと、まいねん問題を作る必要がない、
などのよいてんもあります。

 今年度は、中国語専攻学生を含めて15名が受験し、
5段階評価で、5・3人、 4. 2人 3 5人
4. 2 1人 でした。 2の学生は、再試験を行う
ことになりました。

2009年5月30日土曜日

ウスリースク便り(211)


               〔俳句作りをした中国語専攻3年生〕
             (前列右 C. ユーリア、後列左 ヴィーカ)

 〇 俳句作り(4)

 20日から30℃を越える日が5日間程続いた
ことが信じられないほどで、きのう、きょうは、
朝9時の気温が10℃です。

 昨夜インターネットで、『ウスリースク』を
検索したところ、ウスリースクの天気や、気温が
分かるものがありました。また、衛生からの気象
状況が映し出されていて楽しめました。

 夏の鳥よい歌を聞く素晴らしさ
 春の花桜眺める可愛さよ    C. ユーリア

 夏の昼雨が降ってる暑さかな
 夏の夜公園の散歩楽しいな     ヴィーカ

 学生に、いちばん好きな季節を聞くと、ほとんど
の学生が、夏と答えます。実質的に、春は短く,風
が強く、埃が舞い、咲く花もすくないからでしょう。

2009年5月27日水曜日

ウスリースク便り(210)


            (中国語専攻3年唯一人のセルゲイくん)

 〇 俳句作り(3) 

きのうは、朝のうち小雨、風も吹いていて、気温20℃と
いつもより低めでしたが、今日は晴れてさわやかな風が吹
いています。

 今日は、中国語専攻3年生唯一人のセルゲイ君の俳句です。
子供の頃からサンボをやっていたとのことで、現在は合気道
と空手に取り組んでいます。。仕事を持っていて、授業は3
回に1回位しかでてきません。
 霧は本格的春の到来の予兆です。日本の写真をみたことが
あるのでしょうか。


  春の霧世界の人のうれしさよ

  星の空日本の林素晴らしい         セルゲイ

 オーリヤさんの国は魚と暑さかなが重なっている所がいい
というと、とても喜んでクラスの人に説明していました。
ロシアの水道水、井戸水はとても冷たくて食器を洗うのも
大変なくらいです。

 夏の海魚を食べる暑さかな

 夏の夜水を飲む時冷たいな          オーリヤ

2009年5月25日月曜日

ウスリースク便り(209)写真


              (帯に興味があり、後ろ姿を撮影)


                 (歴史学専攻の女子学生)

 〇 着付け

 きのうウラジオストクから午後1時に戻って
くると、気温は31℃まで上昇していて、街を
歩く女性は、半袖、ミニスカート、半ズボンと
行った姿が目に付きました。

 今日は一転して、曇り空で、強めの風が吹い
ており、午後9時の気温は、10℃と冬の寒さ
戻ってしまいました。

 先日の着物セミナーには、歴史学専攻の学生
の集団が、先生に引率されて来ていました。
「日本の歴史は教えているが、日本の文化を知
る機会がないので、授業の一環として来ている」
と言っていました。

 その歴史学専攻の学生でセミナー終了後の着
付けを希望した学生がいました。着物姿を写真
にとって、後日プレゼントすることにしました。
着こなしは、いかにも外国人風でしたが、二人
葉とても喜んでいました。

2009年5月24日日曜日

ウスリースク便り(208)

 〇 日本語教育講演

 きのう、23日(土)ウラジオストクの日本
センターで、愛知淑徳大学の山内啓介先生によ
る日本語教育の講演がありました。

 5月29日は与謝野晶子がウラジオストクか
シベリア鉄道に乗って、欧州にいた鉄幹の許に
向かった日であることから、第2回与謝野晶子
記念セミナーとして行われました。

 講演後は、極東大学構内にある晶子の記念碑
に参加者全員で献花をしました。大学内の記念
碑の管理は、これまで難しいことが多かったよ
うですが、現在は極東大学の先生と学生で管理
しているとのことでした。

 
 コミュニカティヴ・アプローチからフォーカス
オン・フォームズまでの教授法を概括して話して
いただきました。

 また、文学界新人賞に、イラン人女性シリン・
ネズマフィーさんが初めての非漢字圏出身者とし
て、初めて日本の文学賞を受賞したことを、本人
の受賞後の感想、選者の感想と共に話していただ
きました。

 芥川賞に在留中国人女性ヤン・イーさんの『時
の滲む朝』が選ばれ話題になっていましたが、い
ずれは、ロシアの日本語学習者の中から日本の文
学賞を受賞する日が来ることを期待しているとの
ことでした。

 当日の講演を聞きにきていたロシア人の二人の
女子学生が、金子みすずと岡本かの子の研究をし
ているとのことで、発言がありました。

 講演終了後、日本センター内で、お茶を飲みな
がら、山内先生を囲んで談笑しました。ウラジオ
ストクでの晶子の細かいことは、まだ分からない
ことが多いとのことでした。
 

2009年5月23日土曜日

ウスリースク便り(207)写真


             (帯の結びが見えるように見返り美人風)

                  (山口先生とZ.ターニヤ)

 〇 着物
 20日〔水〕の着物セミナー終了後、着物の
着付けを希望をする学生が、山口先生に着物を
着せてもらいました。

 4年生のZ.ターニヤさんも希望者の間に、着
てみたい着物を選ぶことになりました。好みの
色の着物は、大きすぎると思ったのか、しばら
く迷っていました。

 着物は大きく見えても、先生に上手に着せて
もらえるので、好きな色の好きな模様の着物を
選ぶようにアドバイスしました。

 ターニヤさんのお母さんは、韓国系ロシア人
で、着物を着た姿は、日本人に見えないことも
ない位よく似合っていました。本人も、大喜び
でした。

2009年5月22日金曜日

ウスリースク便り(206)


          (山口先生に着付けをしてもらうターニヤさん)


          (着物のモデルになったK.ターニヤさん)

 〇 着物セミナー

 ウスリースクは連日よい天気が続いていています。
おとといの20日〔水)には、気温が30℃を越え
ました。今日も午後4時の気温が24℃です。

 女子学生の多くも、半袖を着ていました。きょうで
3年生の漢字、カタカナ、聞き取りテストを終了し、
残りは28日(木)と、6月1日(月)学年末試験だ
けになりました。

 20日(水)は、ウラジオストクの日本センターで
着物セミナーを行っている山口さんに来ていただき、
着物についての話をしていただき、着物の着付けを、
見てもらいました。

 最後に、希望する学生には、着物を着てもらいまし
た。着る前には、『私には大きすぎる。』と言ってい
た、Z. ターニヤさんも体に合わせて、きれいに着せ
てもらい、大喜びでした。

 5年生の、K. ターニヤさんがモデルになって,皆
の前で着付けをしてもらいました。着物の下にいろい
ろ身に着けるので、歩くのが難しかったようです。

2009年5月19日火曜日

ウスリースク便り(205)

 〇 漢字・カタカナ・テスト 

きょうは、3年生韓国語専攻の学生に、漢字と
カタカナの読みの試験をしました。韓国語専攻の
学生は、中国語専攻の学生に比べると、漢字学習
が不得手です。

 今日の試験でも、カタカナを読む試験はよく出
来ていましたが、漢字の法は出来が悪かったので
明日、再試験をすることになりました。

 漢字は、3年生の後期に学習した70の漢字の
中から10題と、カタカナは『みんなの日本語I」
の16課から25課までにでてきたものです。

 中国語専攻クラスは、10人日本語学習がいる
ので、10題問題を作りました。ロシアの試験で
大変なのは、学生の人数分だけ問題を作らなけれ
ばならないことです。

 漢字やカタカナの試験は、コンピューターが、
問題を選んでくれるので手間隙はそんなにかかり
ません。また、答案を返却して解説などをしない
ので、毎年同じ問題でも、問題が漏れることはほ
とんどありません。

  漢字試験問題〔次の漢字はなんと読みますか)

  試験  A        試験  B

1)  春       1)  秋
2)  南       2)  北
3)  病気      3)  青春
4)  点       4)  線
5)  部長      5)  左側
6)  生け花     6)  自動車
7)  話す      7)  立つ
8)  飲む      8)  足りる
9)  夏休み     9)  新年
10) 花見 10)  大雨

 ロシアの学生にとって、カタカナの学習は難しい
ようです。特に,「シとツ、ソとン、アとオ」の3
組の音が苦手です。

  試験  A        試験  B
1)  ゴルフ      1)  テニス
2)  ワイン      2)  ダンス
3)  プール      3)  カード
4)  ノート      4)  ケーキ
5)  ニュース     5)  アパート
6)  レポート     6)  スプーン
7)  プレゼント    7)  エンジニア
8)  ヨーロッパ    8)  コンサート
9)  パーティー    9)  エアメール
10)  エレベーター   10) サンドイッチ

2009年5月18日月曜日

ウスリースク便り(204)


         (ナホトカのビジネスマンと交際中のニーナナさん)

 〇 俳句作り(2)

 サンクト・ぺテルスブルグ大学に2ヶ月間の
スクーリングに出席し、日本語学科を卒業して
来るはずだったワレーリヤ先生が2週間で帰って
きて、3年生の授業を持つということで、私の
持ちコマは週2回になり、きょうはお休みにな
りました。

 3年生の初めて作った俳句(2)をお届けします。
ニーナさんは、ナホトカにいるビジネスマンの恋人と
週末にウラジオストクでデートしていると言っていま
した。きっと公園ででーとするのでしょう。

 夏の夜公園へ行く涼しさよ
 
 冬の朝空がきれいで気持ち良い   ニーナ

 ヴェロニカさんは俳句を縦書きにしました。
梅と霧で始めたのも彼女一人だけでした。


 城の霧山で見るのは素晴らしい

 梅の実を公園で食べ渋いなあ  ヴェロニカ

2009年5月17日日曜日

ウスリースク便り(203)


          (初めての俳句を4つ作ったユーリアさん)

 〇 俳句作り 

先週、3年生の授業で俳句作りに取り組んで
みました。3年生は、「みんなの日本語初級I」
の24課までしか終わっていないので少し早い
気もしました。

 『みんなの日本語初級II』の『初級で読める
トピック25』では、46課にプラスアルファと
して俳句があるので、私の大学では本来5年生が
扱う教材です。

 最初に、俳句は日本語のシラブルで、5-7-5
からできている短い詩であることと。季語の説明を
しました。「卒業」は日本では春の季語ですが、
ロシアでは夏の季語になります。

 季語を外国人の俳句初心者に意識させるのは難し
いので、「春・夏・秋・冬」を最初の5シラブルの
中に使うようにしました。季語と重なっても気にし
ないことにしました。

 次に、名詞と名詞を結ぶ助詞の「の」を練習した
後で、自分の表現したい名詞〔2シラブル〕を選ん
でもらい、最初の5シラブルができあがりました。

 「夏の海」、「春の雨」、「冬の雪」、「秋の空」
などが、学生のテーマとして決まりました。その後
で、寒い、暑い、暖かい、うれしい、悲しい、等の
形容詞を、名詞にする練習をしました。

 寒さ、暑さ、暖かさ、うれしさ、悲しさ等ができ
あがりました。3文字の名詞には、「かな」、4文字
の名詞には「よ」を付ける練習をしました。学生の
気持ちを表す、「寒さかな」、」「悲しさよ」などが
使えるようにしました。

 最後に、学生たちに7シラブルの部分を考えても
らいました。2つ以上作るように言いましたが、
ユーリアさんとクリスティーナさんは4つも書いて
くれました。

3年生の学生が初めて書いた、俳句を味わって下さい。

 冬の雪だるまを見てる寒さかな 

 夏の昼犬との散歩楽しさよ

 夜の空星を眺めるすばらしさ

 朝の露林の中のきれいさよ     

         M. ユーリア


 夏の夜海への散歩涼しさよ

 夏の朝花が開いた可愛さよ

 山の神寺に住んでる孤独さよ

 秋の朝ナイチンゲイルのすばらしさ

          クリスティーナ

 

 

2009年5月13日水曜日

ウスリースク便り(202)

 〇 花開く (梅・梨・蒲公英)

 13日(水)は朝8時の気温が8℃でした。
春になったことが実感できるように、花が一斉
に咲き始め,今まさに満開です。

 アパートの近くには紅白の梅の花が、大学近
くには白い梨の街路樹の花が、そして、あたり
一面黄色いのタンポポの花が咲いています。

 12日(火)は朝から降り始めた雨が夕方ま
で降り続きました。3年生のクリスティーナさ
んは、「きのうは大雨でした。」と言っていま
したが日本人の感覚では「長雨だった。」とい
うことになります。

 3年生の授業で、初めて学生に俳句を作って
もらっています。いずれブログとメール版『ウ
スリースク便り』でお知らせします。


 蒲公英の咲き誇りたり春の雨

spring rain
the queen of the field
dandelions reign

2009年5月11日月曜日

ウスリースク便り(201)

  〇 中国市場 

きのう10日〔日〕には、久しぶりに中国市場へ
行ってきました。以前は、日曜日には人が溢れてい
て、歩くのも困難なこともありましたが、きのうは
閑散としていて、以前の活況は全く見られませんで
した。

 中国市場内の売り場には、ロシア国籍の店員を義
務付けたことと、全ての中国商品に厳密な課税をし
たことが原因のようです。

 私の中国市場に行く目的は三つあります。一つ目
は、米を買いに行くことです。近所のスーパーでも
米を売っているのですが、美味しくありません。

 中国の黒竜江でとれる、龍か福と言う米を購入し
ます。日本の農業使節団が言って、日本式の米作を
指導したとのことで、日本の米と味が似ています。
1kg150円くらいします。

 一つ目は豆腐を買うことことです。近所のスーパー
で米は売っていても豆腐は売っていません。日本の
豆腐の4倍くらいの大きさで、値段は米1kgと同じ
値段です。きのうは、何故か豆腐ともやしを売って
いました。珍しいの一袋勝ったところ、100円も
しました。米や豆腐と比べるとかなり割高です。

 三つ目は、ラーメンをまとめて買うことです。
日本から持って行った分は食べてしまったので中国
のものを食べています。〔配料〕〔増味剤〕などの
中国語の説明の中に、日清製粉の文字が見られると
ころから、日本の製麺会社と提携しているようです。

 近所のスーパーでも日本製のラーメン売っている
にですが、日本で100円以下で買えるラーメンが
2.5~3倍の値段で売っているの買う気がしません。

 夕方、中国市場内の中国人経営の料理店で早い
夕食をとりました。牛肉麺と、サラダ(きゃべつ、
ニンジン、きゅうり、ハルサメ、豆腐、鶏肉)と緑
茶で650円と手ごろな値段でしたが、サラダは
量が多すぎて、三分の一食べ残してしまいました。

2009年5月9日土曜日

ウスリースク便り(200)


             〔囲碁クラブ副会長のアリョーナさん〕

 〇 囲碁

 きょうは、戦勝記念日〔対独〕で休日です。土曜日
が休日の時は、月曜日もやすみになるため、5月2度
目の3連休になりました。

 きのうまで、連日20度を越す日が続いていました
が、今日は一転して曇り、午後2時の気温は12度で
強い風が吹いています。

 海洋大学にあるウラジオストクのイースタン囲碁ク
ラブに隔週囲碁の指導に行っていて、この土・日は
指導日に当たっていました。

 このクラブの特徴は、若い人が多いのと、女性や、
子供が多いことです。来週、ウラジイオストクでアニ
メのフェスティバルがあり、囲碁クラブからも、若い
会員が出場することになりました。

 副会長のアリョーナさんが中心になって、『ヒカル
の碁』のコスプレでアニメ祭りに参加することになり、
この土曜日は、朝からその準備に取り組むことになった
です。


 読売新聞のインターネット碁〔パンダネット〕で募集
していた1か月の無料会員に応募した所、抽選であたり、
現在試しています。

 インターネット碁の良い点は、いつでも、待ち時間な
しに、いろいろな国の人と対戦できることです。料金も
対局だけなら、何回売っても月額2100円からと安い
料金で楽しむことが出来ます。

また、よくない恬としては、理由もよくわからないまま
1分以内の応答なしの50ポイント減と敗戦が科せられ
ことがありました。

 ロシアのようなインターネットの回線が、しばしば
中断されるような国では、回線切れのための敗戦もよ
くあります。

この3年間で、八王子駅近くの碁会所が三軒なくなり
ました。ネット碁の普及により客数が減少したことも
その一因だそうです。

2009年5月3日日曜日

ウスリースク便り(199)写真


           〔市庁舎前の催し物〕

          〔露天で果物を売っている人〕

 〇 ゴールデンウイーク

 5月の最初の3連休最後の日です。月曜日
の3年生の授業は、ワレーリヤ先生が、サン
クトぺテルスブルグから急に戻ってきて、授
業を行うということで、4連休になりました。

 ワレーリヤ先生は、サンクト・ぺテルスブ
ルグ大学の通信制大学院の日本語科のスクー
リングに行っていて、6月中旬まで滞在し、
卒業の予定でしたが、スクーリングを今週に
急遽変更したそうです。

 きょうは、強い風は吹いていますが、好天
に恵まれました。午後1時の気温は23℃に
達しています。

 ロシアでは、5月9日が戦勝記念日で休日
です。今年は土曜日にあたるので、11日が
休みになるので、5月の2回目の連休になり
ます。

 教科書に、日本の「ゴールデンウイーク」
のことが載っていましたが、ロシア人の言語
感覚だとゴールデンウイークは秋を連想する
そうです。

ウスリースク便り(199)

2009年5月2日土曜日

ウスリースク便り(198)写真


            〔メーデーで市役所前の広場には屋台がいっぱい〕

             〔ライ麦と麦芽を発行させて作るロシアの飲料〕
 〇 花が咲く。

 今日は、朝から曇っていて、時々小雨が降って
います。それでも午後3時の気温は12℃もあり
ました。

 2・3日前から、ウスリースクでも花が咲き始
めました。街路樹の梨の花が咲き始めました。虫
よけのためか、地面から1メートル位の所は、白
く塗られています。

 アパートの前の白梅が咲き始めました、まだ蕾
から少し咲き始めたばかりです。また、地面には
タンポポが咲き始めました。1週間もすれば一面
タンポポで覆われてしまうでしょう。

2009年5月1日金曜日

ウスリースク便り(197)

 〇 メーデー

 きょうは、メーデーで大学は休みです。今週は、
暖かい日が続いていて、きょう午前11時の気温は
20℃に達しています。

 29日〔水〕午後3時から、日本クラブで書道を
行いましたが、その時参加したレオニード君は、袖
なしのシャツを着てきました。

 昨日は、日本クラブで学生に書道を教えてくれた
5年生の C.ターニヤさんとK.ターニヤさんと大学
近くのカフェーに、アイスクリームを食べに行きま
した。

 街には、ロシアの風物詩であるアイスクリーム屋
さんが、現れました。10種類以上のアイスクリーム
が置いてあります。客の注文に応じて、量り売りを
しています。

 ロシアのアイスクリームは、とても美味しいので
すが、甘すぎるのと、量の多いのが難点です。レスト
ランやカフェで出てくる物は量が多すぎるので、でき
れば、実物を見てから出ないと、食べ残すことになり
ます。

2009年4月27日月曜日

ウスリースク便り(196)



 〇 日本語スピーチコンテスト

 きのう、第16回ウラジオストク日本語
コンテストが行われました。コンテストは
暗誦と、スピーチ部門からなっています。

 暗誦部門では、一昨年、昨年と2年連続
デ、ウスリースク教育大学の学生が、優勝
しています。今年度代表の中国語専攻の5
年生のカーチャさんの入賞はなりませんで
した。
 
 大学生の暗誦部門では、谷川俊太郎の
『生きる』が暗誦加地に、また児童・生徒
の暗誦部門では、『しあせのうた』が暗誦
課題になりました

 大学生のスピーチ部門では、アナスタシ
ヤさんの『いそがしさ』とエカテリーナさ
んの『日本のイメージ』が1.2位に選ば
れました。

 暗誦部門では、昨年は出場者全員が、途
中で暗誦文を忘れて、なかなか出てこない
で、困っている場面がありましたが、今年
は長い詩にもかかわらず、全員が間違いな
く、暗誦文を再現することが出来ました。

 スピーチ部門では、特に目新しいものは
ありませんでしたが、参加者全員の日本語
の発音がよくなっっている目立ちました。

 スピーチ部門では、原稿の事前審査があ
り、出場者全員のスピーチが分かっている
のも、『目新しいものは何もない』につな
がっているのかも知れません。

2009年4月24日金曜日

ウスリースク便り(195)

 〇 国際会議

 22日、23日の二日間、ウスリースク国立教育大学
で、国際会議が開かれました。中国、韓国、日本、ロシ
アの大学教員が集まって研究発表を行いました。

 私も、日本語科主任のタチアナ先生から依頼されて、
発表することになりました。 テーマは「日本の俳句』
でした。

 俳句は、15シラブル(5-7-5)からなるなる短
い詩であること、「季語」と「切れ」について説明しま
した。

 日本人の作った俳句の例として、芭蕉と子規の二つの
句を紹介しました。また、インターネットで見た、二人
のアメリカ人(G.HothamとM.Mountain)の英語の俳句
を紹介しました。

 最後に、私がウラジオストクとウスリースクで作った
2つの俳句を、俳句が出来るまでの状況をくわえて説明
しました。俳句の出来はともあれ、ウスリースクで初め
て俳句を紹介したという事実は間違いなく残りました。

 3年生、4年生の日本語履修者が、15名くらい聞い
てくれたので、5月の日本クラブで俳句作りに挑戦して
みます。

 2月のウラジオストクでは、海が全面凍結します。釣
り好きの人たちは、氷に穴を開けて、ワカサギに似た魚
を釣っていました。気温はマイナス20℃、風速10m
の風が吹いていました。

  凍てる海釣り糸垂らす親子ずれ
   on the frozen sea
with a fishing line
father and son

寒風に釣りをする人見てる人
   in the north wind
some fish, others watch
I enjoy both

2009年4月21日火曜日

ウスリースク便り(194)

 〇 国際会議

 明日から二日間、ウスリースク教育大学で国際
会議が行われます。中国、韓国、日本,ロシアの
教員が集まり研究発表と、ディスカションを行い
ます。

 二年前に第2回の会議があり、この時には、中
国のハバロフスクの総領事の後で、開会の挨拶を
したのですが、今回は中国、韓国から総領事の出
席がないことから、学部長の挨拶だけになりまし
た。

 2年前には、ロシア語も全く分からずにロシア
に来て、異文化体験によって生じたカルチャー
ショックについて、三段階に分けて話をしました。

 今回、日本からは、ウラジオストクの極東大学
の坂本先生、海洋大学の小川先生にも来ていただ
いて、研究発表をしていただくことになっていま
す。

 今回の私の発表テーマは俳句です。俳句につい
ては、全くの素人なので、インターネットで俳句
のことを調べてみました。

 出席者のほとんどが日本語がわからないので、
俳句には、日本語と英語訳とロシア語訳を示すこ
とにしました。ロシア語訳は、5年生のC.ター
ニヤさんの協力を得ました。

 どこまで、俳句の良さを理解してもらえるか分
かりません。発表時間が10分間ということで、
芭蕉、一茶、子規の句の紹介と私の俳句を紹介す
るのですから、恐れ知らずもいいところです。

 日本語と違って、5-7-5のシラブルは英語
でもロシア語でも意味がないので、英語を母国語
とする人たちの英語による俳句も紹介します。

2009年4月20日月曜日

ウスリースク便り(193)写真

 〇 復活祭〔写真〕


              〔韓国系メソジスト教会・ヴァレンティーナさんと)

 現在、同じ敷地内に二階建ての新しい教会を建築中です。資金は信者の寄付のほか韓国の教会からの支援が
大きいそうです。韓国から来た牧師さんはウスリースク国立教育大学でロシア語を勉強しています。 


              〔春のウスリースク・ロシア正教教会〕


              〔冬のウスリースク・ロシア正教教会〕

 ソ連時代、「宗教は阿片なり」として、多くの教会が取り壊されたり、別の目的で使用されたりしました。
この教会は、教会以外の目的に使用されたことがなく、建てられた時のままの姿で残っている珍しい例です。

2009年4月19日日曜日

ウスリースク便り(192)


          〔ウスリースク・ロシア正教教会隣の公園〕

 〇 復活祭

 きょう、19日はロシア正教の復活祭でした。
ロシア正教では、一年のうちで、最も重要な行事
です。イエスの復活を記念して春分後の満月の直
後の日曜日に行われます。

 ロシア正教では、グレゴリー暦ではなくユリウ
ス暦を用いているので、毎年いつが復活祭にあた
るかは、確認しておかないと分かりません。

 10時半頃にロシア正教の教会に行ってみると、
いつもの10倍くらいの人が、手に花やろうそく
や食べ物をもって、並んで待っていました。教会
の周りには、パスハ〔復活祭〕というパンに砂糖
と食紅で装飾を加えたものを売る店がたくさん出
ていました。

 時間の関係で、教会内に入るのをやめて近くに
ある、韓国系ロシア人のメソジスト教会に行きま
した。卒業生のヴァレンティーナさんから電話が
あり、韓国でのコンピューターの研修を終えて帰
国し、23日(木)にモスクワに行くという連絡
を受けたからです。

 彼女は、韓国でコンピューターデザインの研修
を受けた後ソウルで就職を希望していましたが、
折からの、経済危機のためにソウルでの就職口は
見つからなかったとのことです。

 モスクワのお姉さんが働いている韓国系企業
での採用が決まったそうですが、韓国で研修を
受けた、コンピューターデザインとはまったく
ちがう仕事だそうです。

 韓国から来ていた牧師さんが、ビザ更新のた
め帰国中とあって、ウズベキスタン生まれ、ロ
シア育ちの24歳の若者が代わりを務めました。

 ふだんは、賛美歌や楽器を演奏しているので
すが、堂々と1時間復活祭の儀式を執り行いまし
た。いつもは、韓国人の牧師さんが韓国語で話し、
その後で、ロシア語への通訳があります。

 お昼からは、クッキー、イースターエッグ、
キンパプやサラダの他、きな粉と、あんこを少し
まぶしたお餅が出ました。この日のために、特別
に韓国からとり寄せたそうです。

 プレゼントに、ヴァレンティーナさんから、彼
女の作ったイースターエッグをもらいました。ゆ
でた卵を冷やし、絵の書いてあるセロファンを巻
いてお湯につけると、簡単に作れるそうです。

 食事をご馳走になっていると、となりに老婦人
がやってきて、私が出たテレビの料理番組を見て
知っているということで、一緒に記念写真を撮り
ました。

2009年4月16日木曜日

ウスリースク便り(191)


                〔3年生・韓国語専攻〕


                〔3年生・中国語専攻〕

 〇 3年生授業

 きのうは、冷たい北風が吹いて午後3時の気温が
6℃まで下がりましたが。きょう午後3時の気温は
少し上がって,12℃dでした。

 先週で、5年生の授業が終了したので、持ちコマ
数は3年生2クラスの週4コマになりました。

 3年生の韓国語専攻クラスは、去年は7人いまし
たが、3名が留年し、1名が退学したために、残り
の学生は3人になってしまいました。

 今日の授業では、サーシャさんとターニヤさんが
欠席し、ナターシャさん一人だけになってしまいま
した。

 3人の学生の中でナターシャさんが一番優秀で、
学習意欲も高いので、用意しておいた教材も、練習
問題も、トッピックも90分ですべておわってしま
いました。

 宿題として用意しておいた、漢字の練習を急遽、
やってもらいました。韓国語専攻の学生は、中国語
専攻の学生に比べると、漢字を苦手とする学生が多
いのは事実です。

 それでも30分で宿題をやってしまったところを
見ると、能力が高く、学習意欲があれば、十分克服
できるように思われます。

 韓国語と、日本語の文法や語彙が似ていることや、
敬語法なども似ているところがあるので、韓国語専
攻の学生の方が、理解が早いところもあります。

2009年4月14日火曜日

ウスリースク便り190〔写真〕

 〇 ウスリースク便り(終業式当日の写真)


             〔終業式風景〕


          〔終業式後、5年生〔中国語専攻〕卒業予定者〕


    〔終業式後のパーティーに一人だけ来てくれたC。ターニヤさん〕

ウスリースク便り(189)

 〇 卒業試験

 きのうは夕方から空が真っ暗になって、雨が
降りだし、強風が吹きました。きょうは、また
気温が20度くらいまで上がりましたが、強い
風は吹き続家手います。

 きのう、5年生〔韓国語専攻)の卒業試験が
ありました。卒業試験と国家試験は口頭試問
形式で行われます。

 テキストを読んで、日本語での要約と、短い
易しい分をロシア語訳する問題と、5つのロシ
ア語の短文を和訳する問題があります。

 トピックは、日曜日に書いたものが抽選で当
たった人もいて、4人が5、1人が4でした。
総合評価でも2人が5、3人が4といつもの
試験と同じ結果が出ました。

 

2009年4月12日日曜日

ウスリースク便り(188)

 〇 トピック

 あす、1時半から5年生(韓国語専攻)の日本語の
卒業試験が行なわれます。学年末試験は、すべて口頭
試問で行われます。口頭試問で重要な試験にトピック
というのがあります。

 今年度5年生で、日本語を履修している学生が14
人いるので、あらかじめ14+1のトピックを与えて
おきます。試験の際に抽選でトピックを決め、それに
関して短いスピーチをしてもらいます。

 3年生のときから、口頭試問のトピックが始まるの
で、今年初めて書くのは2つくらいです。同じトピッ
クでも5年生でスピーチする際にはより高いものが求
られます。15のトピックは下記の通りです。

 1.わが街、ウスリースク
 2.わが国、ロシア
 3.私の好きな音楽
 4.私の好きな映画
 5.私のいちばん欲しいもの
 6.私のいちばん住みたい所
 7.もし~があったなら
 8.ロシアの料理
 9.ロシアの教育
11・制服は必要か
12.携帯電話は必要か
13.男性に家事を望むか
14.私の趣味
15.私の行きたい所

 5年生〔韓国語専攻〕の学生が、今日3時に家に
やってきました。今年、初めて書いた『男性に家事
を望むか」と『私の好きな音楽』をチェックして欲
しいと言うことでした。

 学生が、料理やお菓子や飲み物を持ってきて、ま
ずは腹ごしらえ、」私は豆腐とワカメのスープと定
番の散らし寿司を作りました。何とか書き終えて7
時には全員引き上げていきました。

 明日は、易しい、話しやすいトピックが抽選で当
たるといいのですが。幸運を祈ります。

2009年4月10日金曜日

ウスリースク便り(187)

 〇 終業式

 きのうで5年生の全ての授業が終わり、きょうは
終業式が行われました。終業式と言っても、日本の
終業式とはちがって、華やかなものでした。

 在校生〔4年生・3年生〕による、歌、踊り、寸
劇コントなどが行われ、最後に卒業生が、歌を歌い、
教員に対する感謝の言葉と、プレゼントが渡されま
した。

 私にも5年生のレーナさん〔韓国語専攻)から、
感謝の言葉があり、ウーリヤさん〔韓国語専攻)か
ら薔薇の花とチョコレートが渡されました。

 3時から5時までは中国科に招待され、中国語教室
で、シャンペンによる乾杯サンドイッチ、果物、ケー
キなどでお祝いをしました。

 13日〔月〕から卒業試験が始まり、それに合格す
ると6月の国家試験を受けます。これに不合格だと、
留年しなければならないので、ちょっと祝うのは早い
気もします。

 韓国語科の会は、午後8時からウスリースク駅の近
くのホテル・スタスで行われました。8時からという
ことで5分前に行くと、学生が数名来ているだけで、
開始まで30分近く待つことになりました。
〔ロシア時間)

 10名近くいる韓国語科の先生の出席はわずか二人、
会に招待してくれた日本語履修者5名のうちC.ター
ニヤさんだけの出席で、他の4人は疲れたとの事で、
欠席と言う知らせがありました。〔ロシア的〕

 韓国語科の2人の先生も11時には帰ったので、今
年は11時半に車で帰宅することができました。会も
去年ほどは盛り上がらず、おとなしいものでした。

 卒業式後にはパーティーが企画されていて、去年は
二次会で朝の5時までパーティーが続いたということ
でした。年を取ると12時を過ぎると翌日に疲労が残
ります。

 

2009年4月8日水曜日

ウスリースク便り(186)

 〇 追試取りやめ

 今日午後2時には、気温が21度まで上昇し
街には、半袖ミニスカートの女性が現れました。

 きのうの4次限目は、5年生の試験を受けな
かった学生と、不合格だった学生のために、
再試・追試の時間として授業時間内にとってあ
りました。

 時間が来ても、学生は一人も現れず、30分
したところで、5年生の未受験者のアンナさん
が現れました。

 この時間は、急きょ学長の面接の時間になり
試験を受ける予定だった学生は全員学部長室に
いるということでした。

 卒業後に進路(就職、進学)の話で、ターニ
ヤさん〔中国語専攻)のように、その場で幼稚
園へ就職が決まった学生もいるとのことですの
で、確かに重要な面接であったのかもしれませ
ん。

 日本であれば、当然、数日前〔一週間前〕には、
学部長に連絡があり、学部長から教務に、教務
から担当教員まで連絡があります。

 学生に聞くと、学長との面談は、当日の3限
に学部長が直接教室にやってきて、学長室に行く
ように言われたとのことでした。

 ロシアでは、重要なことが当日直前になって
言われることがよくあります。今回もその一例
として、あまり深く考えないことにしました。

 追試は、木曜日の3時からと言うことにしまし
た。授業時間の確保を何よりも大切にしていた
はずなのに、簡単に破られてしまいます。

2009年4月4日土曜日

ウスリースク便り(185)

 〇 誕生パーティー

 きのうは、快晴で午後3時には気温が13℃まで
あがりました。半袖にスカートの女性まであらわれ
ました。

 今日は一転して朝から曇り、午前10時の気温は
3℃です。4月の中旬には全館暖房がとまります。
暖房が止まった後でも寒い時には5℃前後ですから
室内は、一年で一番寒い時になります。

 この暖かさでもまだタンポポなどの春の花が咲き
始めないのは、もう一度寒さがやって来るからかも
知れません。

 一昨日、英語科の前副部長のガーリャ先生の65
歳の誕生日のパーティーが行われました。場所は大
学内の学部長の部屋でした。

 私の所属している東洋学部の第二外国語科には、
8人の英語教師〔全てロシア人の女性)と4人の
日本語教師〔日本人2人)計12人が所属してい
ます。

 誕生日前に、お祝いの100ルーブルが集められ
当日の朝、お祝いとして本人に手渡されます。日本
人の感覚では、お祝いとしてお金を渡すだけなら、
お金を集めるのはやめたほうがいいと思うのですが。

 誕生日ぱパーティーを行うのには、誕生日を祝わ
れる人がお金を出して場所を用意する必要がありま
す。現学部長は、ガーリヤ先生の実の息子なので、
学部長室が使いやすかったようです。

 時間は、4時限目の始まる13時20分からでし
た。ドアには学生入室禁止の張り紙がしてあり、緊
急の用があるときは、秘書に申し出るように書いて
ありました。

 部屋には、シャンペン、ウォッカ、ジュースの飲
み物の他、スーパーで買ってきた、ハム、ソーセー
ジ、鶏肉、トマト、きゅうり、レタス、パン、ケー
キなどが用意されていました。

 ガーリャ先生の誕生日は3月30日だそうですが、
2年前に亡くなられた前学部長を偲ぶ会と誕生日の
パーティーを同時に開いたとのことでした。

 会が40分ほど経過すると、食べ物もだんだん少
なくなり、15人ほどいた人たちも、部屋から出て
行ってしまい、室内には5人しか残っていませんで
した。

 ガーリャ先生に引き止められ、残ったシャンペンを
しこたま飲まされ、家につくと、すぐにベッドに直行。
この日は、夕食を取らずに朝まで寝てしまいました。
 
 

2009年4月1日水曜日

ウスリースク便り(184)

 〇 料理コンテスト

 きょうから、早いもので4月にはいりました。
とても暖かくなって、日陰の一部に雪が残って
いるのが見えるだけで、あとはすっかり融けて
しまいました。

 大学から帰って来る時には、気温が15度近く
まで上昇し、帽子、手袋、ダウンのコートでは、
暑すぎるくらいでした。

 昨日、5年生に韓国語科の料理コンテストに誘
われていたので、改装が終わって見違えるほど、
きれいになった大学の食堂に行って見ました。

 5年生は、昨日C・ターニヤさんの家に集まって
キムチ鍋を作って今日のコンテストに参加するはず
でした、きのうのうちにすっかり食べてしまって、
今日の参加を取りやめたとのことでした。

 鍋物を前日作っておいて、暖めて出しても、美味
しくないと言うこともあったのでしょうが、こうい
うところは、いかにもロシア的です。

 会場に着いてみると、今年も審査員席に誘導され
ました。以前から審査員と決まっていたようですが、
5年生が連絡を忘れたようです。

 審査項目は、料理や盛り付けのきれいさ、味の他
に、プレゼンテーションの出来や、韓国文化との関
連や、クラスの出し物〔余興)などがはいっていま
した。

 私は料理の味と盛り付けに重点を置いて、他の審査
項目は、どのクラスも同じようにして採点しました。
結果は他の5人との総合審査と1位、2位はまったく
同じになりました。

 コンテスト(ロシア語ではコンクルス)の終わりに、
挨拶をもとめられたので、「アンニョンハセヨとカム
サム二ダ」を韓国語で言うと喜んでくれました。

 Спасйбо вам пригращение и за угощение.
Все было оченъ вкусно. Я иногда готовлю
корейскую кухню. На пример. кимпап. куксу.

(Thank you very much for inviting me to the
contest and making nice dishes. I sometimes
make Korean dishes such as Korean norimaki
and noodles.) 

などの決まった表現はロシア語で話すことができました。
(ロシア語は〔ョ〕の文字がでないので一部〔е〕で代用
してあります。)ロシア語はアクセントが違っていなけ
れば、だいたい理解してもらえます。
 

2009年3月30日月曜日

ウスリースク便り(183)


             (中国語専攻5年生、40分間待っていてくれました)

 〇 サマータイム

 きのうは、朝小雪が舞っていたのですが、きょうは
快晴で暖かい日となりました。今日からサマータイム
が始まり、時計が1時間進むことを忘れていました。

 いつも7時30分に乗るバスが、35分に来て、しか
もそのバスがすいていて座席に座れたので、妙な気が
したのですが、大学に着いて332号室のドアを開ける
まで気がつきませんでした。

 いつもは、8時ぎりぎりに来る学生が、8人も顔を
そろえて待っていました。実際は、私が授業に40分
遅れたのですが、学生からは特に不満の声は聞こえて
きませんでした。こういう所は、ロシアの学生のいい
ところです。

 5年生の授業は、あと2週間で、50課の謙譲語の
ところを少し残すだけになりました。最後の授業で、
露文和訳(5題)、日常会話(5題)敬語(5題)の
試験します。

 5年生は、この他5月に卒業試験、6月に国家試験
を行います。卒業試験、国家試験は口頭試問形式で、
トピック、読解問題(日本語を読んでもらい、内容に
ついて日本語で質問)、とその問題の中の一部の露文
和訳する問題からなっていて、文法や聞き取り、漢字
の試験はおこなっていません。

2009年3月28日土曜日

ウスリースク便り(182)

 〇 魚の日 

 きょうは、好天で正午の気温が12度まで上昇
しました。ズボン、セーター類を洗濯し(手洗い)
久しぶりに、洗濯物を外に干しました。

 2月26日(木)がロシアの魚の日いうことで
地元のテレビ局から、魚を使った日本の魚料理を
作るように依頼されました。

 慣れていないために、料理を作る時間よりも、
レシピを作る時間のほうが多くかかりました。

  作るよりレシピにかかる時間かな

 テレビ用の料理なので、味は分からないので
見た目によいように、ご飯は錦糸たまごとのり
といくらの三色ご飯にしました。

  テレビでは味より色を大匙で

 日本の友人、知人、親類などで日本の『魚の
日』を知っている人は誰もいませんでした。

  日本では誰も知らない魚の日

 そこで、インターネットで調べてみると、魚
の日がありました。日本人にとっては魚を食べ
る事は、ごく普通のことなので誰も気にしない
ので『魚の日』は知られていないようです。

 にほんの『魚の日』は『トトの日』の語呂合
わせで10月10日でした。万葉集の山部赤人
が10月に魚(鯨)を歌にしていることもあり
ます。

  トトの日は万葉からの魚の日

 撮影の際通訳をしてくれた英語科のヴァレン
ティーナ先生に日本の魚料理の感想を聞くと、
『面白い』というものでした。

  初めての日本の味は尾も白い
 

2009年3月26日木曜日

ウスリースク便り(181)

 〇 日本伝統工芸 

 きょう、ウスリースクで日本の伝統工芸の『ちょうちん』
と『すだれ』のデモンストレーションがありました。

 浅草から江戸すだれの田中さんとちょうちんの恩田さん
が来てくださいました。今日は韓国語科3年生の授業しか
なかったので、3人の学生を連れて行きました。

 大学から徒歩2分のところに、画廊や工芸品を売っている
施設があり、その1階にある共同スペースを借りての実演と
実技指導がありました。

 領事館の菅原さんの話では、ウスリースク市に会場の手配
と、広報を依頼しておいたということで、どのくらいの人が
集まるか多少の不安もありました。

 実技指導は、午前10時~12時までと午後1時から3時
までの2回に分けて行われました。小学校の生徒や、美術を
学んでいる学生などが大勢来て、400人近くの来館者があ
りました。

 3年生の学生には、授業のかわりとして、日本語を話すこ
と、実技に参加することを話しておいたので、3人とも江戸
簾の製作実技に参加し、田中さんとも日本語で話をしていま
した。

 おみやげに、浅草雷門や羽子板、夏の花火、三社祭のバッ
ジやストラップをもらって大喜びでした。提灯製作はロシア
人にとても人気があり、予定していた提灯が全てなくなって
しまったために、参加できなかったのが残念です。

 田中さんと恩田さんの二人は、この後ウラジオストクで2
回デモンストレーションを行うということです。菅原さんの
御努力で5月にはウスリースクで着物ショーが開かれます。

 今日の様子では、相当数の観客が押しかけてきそうです。
恩田さんからいただいた雷門と名前が入った提灯を、日本語
科に飾ってきました。ありがとうございました。

2009年3月25日水曜日

ウスリースク便り(180)


                (司会のネッリーさん・08年優勝者)

 〇 スピーチコンテスト

 きょう、4月26日(日)にウラジオストクで行わ
れるスピーチコンテスト(暗誦部門)の学内予選大会
を行いました。

 2007年から、日本語を第2外国語として履修し
ている学生のために暗誦部門が設けられ、7年には
カーチャさんが、8年にはネッリーさんが優勝してい
ます。

 今年度の司会は、ネッリーさんにお願いしました。
1・2年生は『バラが咲いた』、3・4年生は今年度
の課題作品である谷川俊太郎の詩『生きる』を朗読し
てもらいました。

 1年生は、後期から(2月)日本語の授業が始まった
ばかりで、週1時間しか授業がないのですが、5名の
参加者がありました。

 1年生のジェーニヤさんは、4枚の薔薇の花の絵を
書いてきました。2年生のデニス君は、「バラが咲い
た」を自分の言葉で、ロシア語に翻訳してきました。
ジェーニヤさんは2位に、デニス君は3位に入賞しま
した。

 3・4年生の部で優勝したカーチャさんには、今年
度も是非優勝して欲しいと願っています。

2009年3月23日月曜日

ウスリースク便り(179)

 〇 ウラジオストク

 21日(土)、22日(日)の二日間ウラジオストク
の海洋大学に碁の指導に行ってきました。二週間前
のウラジオストクの海は、全面凍結していました。

 海の上では、氷を割って穴をあけ、釣り糸をたらし
て、公魚のような魚を釣る人たちや、見物人でで、賑
わっていました。


    凍てる海釣り糸垂らす親子ずれ


    寒風に釣りをする人見てる人
   

 碁は『手談』とも言われます。ロシアでも囲碁の用
語はすべて日本語です。「お願いします」に始まり、
「ありがとうございました」まですべて日本語で終わ
ります。


    囲碁倶楽部使う手段は国際語


 4~5日暖かい日が続いたため、海上の氷は7割がた
融けてなくなってしまっていましたが、土・日は気温が
氷点下まで下がり、風速10メートル以上の風が吹いて
いたために体感温度はマイナス20℃近いものになりま
した。

 海上でのつりは、氷が融け始めていて、危険なために
警察から『釣り禁止』の通告があったようですが、今年
も海に落ちて死者がでたそうです。


    水温み釣り師と魚命がけ


 また、凍結した海上を走行していた車が、海に落ちる
事故も毎年起こるそうです。


    氷塊が氷解すると氷海へ
    

2009年3月22日日曜日

ウスリースク便り(178)


 (イーナさんは、日本クラブ(書道)に2回参加したことがあります。)


 (ヴェロニカさんは、今回が2度目の経験。似顔をかいてくれました。)

                (中国語専攻3年生 2009年3月)

 〇 書道(写真

2009年3月21日土曜日

ウスリースク便り(177)

 〇 書道

 きのうも、昼間は気温が上昇して、3時には
10℃になりました。金曜日は、3コマ連続の
授業だったので、午後からの3年生の授業は
書道を行いました。

 5年生は、2月2日(月)の後期最初の授業
で、書初めを行ったのですが、3年生は週2回
の授業のため、きのうまで延ばしてきました。

 7名の出席者の中で、去年の『日本クラブ』
の書道の部に参加した学生がいて、其の二人は
二回目になります。

 初めて、筆を持った学生に、自由に漢字を書
かせると、絵を描くときの線のように一本の線
で書いてしまいます。そのため、初めての学生
には、書は禅の影響で、「精神の集中と解放が
重要である。』と教えています。

 最初は、漢数字の一から十まで練習しました。
この時に、「精神の集中の際は、力を入れて強
く、精神の解放の時は弱く」と言う感覚を掴ん
でもらうようにしています。

 その後、手本を下敷きにして3回練習した後
で完成したのが上の写真です。「漢数字の練習
と精神の集中・解放」を学ぶだけで、書く字は
変わって来ます。

2009年3月18日水曜日

ウスリースク便り(176)


             (閑散とした中央市場)

 〇 中央市場

 きょうも日中の気温は6度まで上昇し、一部の
道路には水溜りができていました。大学からの帰
路、バスセンターの近くでロシア人の若者が警官
に呼び止められて、パスポートの提示を求められ
ていました。

 私自身は、ウスリースクでは一度もパスポート
の提示を求められたことは無いのですが、たまに
パスポートを自宅に置いていってしまうので、要
注意です。

 ロシア人は14歳から、国内でもパスポートが
必携です。文字通り、国内の交通手形のようなも
ので、国外へ行く時のパスポートとは異なります。

 買っておいた果物が、すべてなくなったので、
久しぶりに中央市場に買い物に行きました。この
中央市場は、一般庶民の買い物をする所で、午後
には多くの人で賑わっていました。

 ロシアの法改正で、市場の中の店には、ロシア
人の売り子が必要になったため、価格も上がり、
以前ほどの混雑はありませんでした。

 果物や、野菜は全て秤売りで、1キロ単位で、
売っています。りんご1kg、みかん1kg、
バナナ1kgを買って、180pでした。日本円
にすると600円くらいでした。去年の3月にくら
ベルト30%くらいの価格上昇です。

2009年3月17日火曜日

ウスリースク便り(175)


          (大学内の自販機、左からキセーニヤ、スベータ、パーシャ)

 〇 自動販売機

 きょうも、きのう程ではありませんでしたが、日中の
気温は8度くらいまで上昇しました。この後、2~3回
風の強い日があり、寒さがこたえる日がありますが、そ
の後で、春がやって来ます。

 2005年の10月にウスリースクに来た時は、自動販
売機はまだ珍しく、大学、ホテル、大型スーパー、中国
市場、中央市場などの人の多く集まるところにあるだけ
でした。

 最近、自動販売機を設置する店が増えてきました。近
所の商店(100mのところにある)でも、同じ時期に
2軒の店が、自販機を設置しました。

 以前からウスリースクにあったのは、VENSON社 製の
大きな自販機でした。最近設置されるようになったのは、
従来のものの半分の大きさのもので、Rhentivodorsと
Doguuという会社のものです。

 コーヒー、紅茶、ココアなどの暖かい飲み物が飲める
用になっていて、値段は10ルーブル~15ルーブルくら
いです。冬の寒い中を買い物に来た人が体を温めるのに
利用しています。

 ウスリースクでは屋外に設置された自販機を見たこと
がありません。厳冬期には外に設置した自販機は、故障
があったさい修理などが難しいこと、停電もあること、
防犯上の理由などが考えられます。

2009年3月16日月曜日

ウスリースク便り(174)

 〇 ロシアの常識 

(6) 商店・食料品店

 きょうから、4年生が6週間の教育実習を終えて
登校してきました。そのため時間割も大幅な変更
がり、1限からの登校になりました。

 1限開始時間が8:00からと他の大学より早
いのですが、家を出る7:30には、もうすっかり
明るくなっていました。

 朝から、0℃を上回る気温でしたが、昼からは
なんと最高16℃まで上昇し、まるで春がやって
来たようでした。

 歩道に積もっていた雪は、すべてとけてしまい、
とても歩きやすくなりました。先週は凍結してい
た家の前の池も半分氷がなくなってしまいました。

 家の近くに、食料や雑貨を売る店が三軒あり、
また200mほど行くと小さなマーケットがあり
ます。、魚、野菜、果物、乳製品、電気製品、雑貨、
パン・ケーキ、お菓子、新聞・雑誌などを売る店が
10軒以上入っています。

 ロシアのこういった商店には、商店とか食料
品店と書いた看板と、売っている商品名が書いて
ありますが、商店の名前を書いた所はほとんどあ
りません。

 市内に5軒ほどある、スーパーには名前が書い
てあるので、店名を聞けばどこにあるか分かりま
すが、商店の場合は、住所を聞かなければ、どこ
にあるのかわかりません。

 本屋も名前のついていないところがあり、旧市
街の中心地にある本屋には、ナホトカという店名
が書いてありますが、大学近くにある本屋には、
名前が書いてありません。

 おそらくソ連時代には商店名がついてなかった
のが、そのまま続いているのでしょう。

 ロシアの商店には、日本の商店のようにつり銭
を、開業前に用意しておくような習慣がありませ
ん。このため、少額のつり銭をくれない時があり
ます。どうしても欲しければ、次の客が細かい
お金を持ってくることを期待して待っていなけれ
ばなりません。

 良心的なレストランでは、紙に不足のつり銭の
額を書いてくれて、次回に使えるようにしてくれ
所も出てきましたが、まだこういう店は例外と言
えるでしょう。

 前回、写真を載せた、グム(旧国立百貨店)には
30近い店がはいています。売り場には、一人しか
店員がいない店も多く、昼食事には1時間の昼休み
をとるので、店が閉まっていることもあります。

 最近では、洋品店、靴店、スポーツ用品店、電化
製品店、ビデオ店などの店員も、商品をを見ている
と、声をかけてくることが多くなりました。

 4年前には、携帯電話を売る店の店員くらいしか
声をかけて来ませんでした。店同士の競争が激しく
なり、商品を売る努力をしないと経営が成り立たな
いことがやっとわかってきたようです。

 また、以前は、店員が店内で飲食したり、ゲーム
機で遊んでいたり、新聞や雑誌のパズルをしている
などの行為も数多く見られました。

 日本の店員のように笑顔で、客と応対するように
なるのは、まだだいぶ時間がかかりそうです。。

2009年3月14日土曜日

ウスリースク便り(173)


          (グム(旧国立百貨店)前 4ヶ月以上も工事中)

 〇 ロシアのスパゲティー

 きのうは、5年生のC.ターニヤさんの家で
スパゲティーをご馳走になりました。女性の
日に、日本の歴史(英語版付き)の本ををプレ
ゼントしたお礼の意味もあったようです。

 ターニヤさんの両親は、ウスリースクの郊
外に住んでいるため、大学から徒歩15分の
所にアパートを借りて妹と住んでいます。

 お父さんは税関の仕事をしていて、ロシア
と中国の国境での仕事もあるため、国境に近
いウスリースク郊外に住んでいるとのことで
した。

 ターニヤさんのアパートは9階建てで、珍
しくエレベーター(リフト)がついていました。
古いエレベーターで、3人乗りで、250kg
を越えると乗ってはいけないそうです。

 ターニヤさんの住んでいるアパートは、外
装は他のアパートと同じように古くて、入口
もあまりきれいじゃなかったのですが、中に
入って、その広さと豪華さに驚きました。

 20畳近くの居間と10畳暗いの寝室が2つ
あり、他に大きくて、清潔なダイニング・キッ
チン(8畳)と風呂場(6畳)があり、浴槽も
清潔で大きく、乾燥機つきの洗濯機がおいて
ありました。

 床には全て、気のフローリングがしてあり、
各部屋にはエアコンがついていました。居間
には大型テレビ(60kg)と大画面の液晶
テレビ(DVD用)が置いてありました。妹の
趣味が、日本のアニメ鑑賞ということで、日
本の新しいアニメがたくさんありました。

 学生の妹と二人で住んでいると言うことで
すが、日本でもこのような広くて豪華なアパ
ートに、暮らしている学生は、数少ないので
はないでしょうか。
 
 韓国語科のジェーにヤ先生が、スパゲティー
の用のミートソースとホタテを使ったホワイト
シチューを作り、韓国語科の5年生が、トマト、
きゅうり、レタス、コーン入りのサラダを作り
ました。

 ロシアのホテルやレストランでスパゲティー
を注文して食べたことが4~5回ありました。
どこの店でも、スパゲティーの麺が、細くて、
短くて、柔らかく、歯ごたえの無いものでした。

 ターニヤさんのところで、ご馳走になったス
パゲティーも、以前食べたものと同じように、
細くて、短くて、柔らかいものでした。

 イタリヤのスパゲティーは分かりませんが、
日本の歯ごたえのあるスパゲティーに慣れた
者にとっては、何か物足りませんでした。

 今日近くのスーパーに行って、スパゲティー
のコーナーに行ってみると、きのう食べたよう
なスパゲティーしか置いてありませんでした。

 

2009年3月12日木曜日

ウスリースク便り(172)


         (バスセンター前停留所・今朝は雪どけの水は凍結していました。)

 〇 福が逆さになっている理由

 中国科の朱先生に会って久しぶりに話をしました。
後期の授業が始まってから、授業へ行く途中で何回か
会ったのですが、いつも挨拶だけでおわっていました。

 きょうは、少し時間がとれたので、中国語科の入口
に貼ってある、絵文字のの字について質問しま
した。

 入口の左右に貼ってある絵文字が左側は福になって
いるのに、右側の福の字はさかさまに貼ってあるので
す。先週、ウラジオストクの海洋大学に行ったときにも
同じように福の絵文字がさかさまに貼ってありました。

 朱先生は、黒板に福の字が逆さになっているのは、
(トウ)で、中国語の同じ発音をあらわす字に
到(トウ)があること書いて示してくれました。

 ロシア語の説明はよく分からないところがありまし
たが、どうやら逆さまにれている
福も、やがては本当の福に達する
ようにという縁起かつぎのようです。

 漢字と言う媒介があったので、理解しやすかったので
すが、ロシア語だけの説明であったら分からなかったよう
な気がします。

2009年3月11日水曜日

ウスリースク便り(171)


                (凍結していた川も、一部流れ始めました)
  
  〇 ロシアの常識(5)
          
   (時間割と持ち時間)

 昨夜、教務主任のスベータさんから電話があり、きょうの
授業は1時限からに変更になったということでした。時間割
用の掲示板には、すでに発表してあったのですが、念をいれ
て確認の電話をくれたのでした。

 ウスリースク教育大学では、2~3日くらい前に、時間割
が発表されるのですが、前日に変更になることも、そう珍し
くありません。

 日本では、前期、後期の時間割が基本的に決まっていて、
変更がある場合は、少なくとも1週間前には変更が発表され
ます。

 持ち時間も、1年間一定していて、変わることがあっても、
前期・後期で変わるのが普通です。今年度の私の月別の持ち
時間は、下記の通りです。(1コマは90分授業)

 9月     1コマ (5年生教育実習)
 10月    0コマ (5年生教育実習)
 11月    5コマ (5年生授業開始)
 12月    5コマ
  2月   10コマ
  3月    8コマ
  4月    8コマ
  5月    4コマ (5年生・4月2週まで授業)
  6月    0コマ (3年生5月末まで授業・語学研修)

 3月からロシア人の日本語教員が産休に入ったためもあり
ますが、計画的でないものもあります。3月から2コマ減った
のはコンピュータ用の自習教材を作成するための時間減という
ことですが、時間減の2年生2コマは5年生が教えています。

 日本中、どこの大学を探しても、このような持ち時間の教員
はいないと思います。2年生は、担当者が3回も変わった上に
最後は、5年生に習うことになるとは。

 

2009年3月10日火曜日

ウスリースク便り(170)


            (家の前の池の上で、今だに全面凍結中)

 〇 冬から春へ

 きのうの、ブログで街で取ってきた写真を載せようと
したら、突然、「アドオンに問題が生じました」という
文字が出てつながらなくなりました。

 きのうまで、暖かい日が3日連続したのですが、夜半
マイナス10℃くらいまで冷え込んだせいか、雪どけの
水が凍結していました。

 家を出て5mくらいのところで転倒しました。幸い、
尻餅をついただけですみました。この冬、初めての転
倒でした。今朝は、ゆだんしていたためと。いつもの
ブーツではなく、日本で購入した靴を履いていった、
ためでもあります。

2009年3月9日月曜日

ウスリースク便り(169)

 〇 女性の日

 きのう3月8日(日)が女性の日(旧国際婦人デー)
で、日曜日と重なったために、月曜日も休日になり、
三連休になりました。

 金曜日に,20cm位積もった雪も、この3日間、8℃
近くまで気温が上昇したために、雪どけの水が道路に、
あふれでています。

 たまった洗濯物を洗濯し、久しぶりに外へ干しました。
外に干しても凍結しないのですが、乾くまでにはならず、
取り込んだ後は、室内のスチームの上においておくと、
すっかり乾き温かくなっています。

 午後からは、運動のため、大学のすぐ近くにあるカフェ
のコーヒー・ハウスまで散歩に行きました。ロウスリー
スクにあるカフェとしては珍しく、店名が英語で書いて
あります。(Coffee House)

 ジャスミン・ティー(160円)を注文して、置いて
ある雑誌と新聞に目を通し、ビデオ店でアメリカ映画を
1本購入(600円)したあと、市内を散歩して、写真
を取ってきました・

2009年3月6日金曜日

ウスリースク便り(168)


 〇 日本語能力試験

 昨年12月に行われた日本語能力試験合否結果
通知書が送られてきて、5年生のK.ターニヤさん
が本校の学生としては初めて3級に合格しました。

 本校の学生は、第2外国語として日本語を勉強
しているので、日本語学習の動機も日本語学習の
時間数も不足しています。

 1年、2年次が週1コマ、3年次から週4コマ
になりますが、3年生は専攻言語の語学研修で、
中国、韓国へ行くので5月に授業は終わります。

 4年生は、2月~3月に、6週間の教育実習が
あり、後期授業には、日本文学や日本語教育法等
も、あるために週3コマになってしまいます。

 5年生は、日本語能力試験の行われる直前の9
月~10月に8週間の教育実習があるので、大学
での日本語学習が0時間になってしまいます。

 夏休みを含めると、4ヶ月以上も日本語から遠
ざかってしまいます。そのため、一昨年は、5名
受験して卒業生が一人合格しただけでした。

 一昨年の反省から、去年は9月から、漢字と文
法の復習を行い、11月に入ってからは4級の問
題を含めて5回過去問を練習しました。

 また、『みんなの日本語』IIまでには、出てこ
ない文法事項の練習を行いました。特に、リスニ
ングの練習の効果は大きかったようです。

 K.ターニヤさんは、文字・語彙、聴解、読解・
文法の全ての分野で合格点(60%以上)を取り
合格しました。

 ただ一つ残念だったのは、一緒に試験準備に取り
組んでいたC.ターニヤさんが、韓国語弁論大会で
(全ロシア)2位になり、その副賞で韓国旅行に
招待されたために、受験できなかったことです。

 彼女も、2回の過去問練習では、75%近くの
正解率だったので、受験していれば当然合格して
いたと思われます。

 韓国への招待旅行と日本語試験が重なった時、
彼女に『残念だったね』と言ったときに、彼女は、
『でも日本語の勉強がたくさん出来て、よかった
です。』と言ってくれたことは忘れられません。

2009年3月5日木曜日

ウスリースク便り(167)

           (左からテレビ局イリーナ、通訳ヴァレンティーナ、カメラマン)

 〇 魚の日
 先週の木曜日(28日)は『魚の日』ということで
地元のテレビ局から、魚を使った、普通の日本人が食
べる、普通の日本料理を作るように依頼されました。

 魚は、焼いて食べるのが、一番好きなのですが、魚
焼き用の網も魚焼き器も持っていないので、フライパ
ンで炒められるものにしました。

 スーパーで切り身を売っている、鮭を使って、『鮭
のキノコ添え』を作りました。鮭をオリーブオイルで
焼き、同じフライパンで炒めた椎茸を添えました。

 椎茸は、バター、塩コショウ、しょうゆで炒め、鮭
の上にいりゴマを振りかけて、盛り付けました。他に
ニンニク(少量)を炒めたものと、ゆでたジャガイモ
をつけました。

 ご飯は、見た目がきれいなように、イクラ(あか)、
錦糸たまご(黄)とのり(黒)をご飯の上にのせて、
三色ご飯にしてみました。

 スープは、日本から持っていった、高野豆腐とわか
めで味噌汁を作り、他にとまと。きゅうり、グリーン
ピースサラダを作りました。

 『この孫、優しい』の8品目がメニューに入りました。
 こ ーー  こめ    の -- のり、わかめ
 ま --  まめ    ご -- ごま
 や --  やさい   さ -- さかな(さけ)
 し --  しいたけ  い -- いも(じゃがいも)

2009年3月4日水曜日

ウスリースク便り(166)


     (バス停5+の前 雪どけの水があふれています)

〇 ロシアの常識(5) バスとバス停

 ロシアのバス停は、冬の雪や強風を避けるための場
として、かなり大きいものです。大抵、地名や通りの
名前がついています。

 1)バス停には、時刻表がない。
 バスターミナルには、バスの時刻表が貼ってあるの
 ですが、他は、立派なバス停にであっても、時刻表
 はありません。

 2)バス停には、名前が書いていない。
 ウラジオストクでは、ゴーゴリ通りなどバス停に名
 前が書いてあるものもありますが、ウスリースクで
 は、殆どありません。

 3)車掌は、次の停留所名を言わない。
 ウスリースクでは、日中の特定の時間を除いて、車
 掌が乗っています。車掌が、乗客に次の停留所名を
 言うことは殆どありません。

 4)冬季はバスから外の景色が見えない。
 冬の寒い時期には、バスの窓が凍結してしまい、外
 の景色を見ることが出来なくなります。車掌が次の
 停留所名を言わないこともあり、初めての場所に
 バスで行くのは大変です。

 5)バスは20年以上使用する。
 現在では、公共の交通機関は、左ハンドルのものし
 か認められていないので、日本製のバスは余り見か
 けませんが、法律の通る前に輸入した右ハンドルの
 バスは現在でも使用されています。ウスリースクを
 走っている、秋田市のバスは20年以上の前に作ら
 れたものです。

 6)不正乗車は高額な罰金。
 現在バスの料金は市内5km以内で10ルーブルです。
 時々、中央バス停から検査官が乗車してきて、切符
 の提示を求められます。検査官が来る前に、お金を
 支払って切符を持っていないと、約30倍の罰金を
 払わされます。

 7)バス停以外でも、乗降が可能。
 バス停の無い所でも、早めに運転手に行っておけば、
 バスを止めて降ろしてくれます。バス停のないとこ
 ろでも、合図するとバスを止めてめてくれることが
 あります。バスに乗ろうと、バス停まで走っている
 と運転手がバスを止めて『お前はスポーツマンだな』
 と言って乗せてくれました。

 8)バス停を寄付できる。

 一昨年、自宅の近くに大型スーパーの『5+』が開
 業しました。スーパーの前に、5+と言う名前をつ
 けたバス停をつくりました。家の近くで名前のついた
 バス停は、ここだけです。

2009年3月2日月曜日

ウスリースク便り(165)


         藁人形 (モレーナ)中央公園広場

 〇 マースレニッツァ

 このところ暖かい日が続いていて、道路には雪
どけの水があふれています。道路の補修や、下水
道、側溝などのインフラが遅れていることもあり
ます。

 きのうは、マースレニッツァという日本の節分
に当たる行事が、中央公園で行われていました。
広場の中央には巨大な藁人形(モレーナ)がおか
れていました。

 ケーキ、菓子パン、ピザ、ホットドッグ、焼肉、
ソーセージ、ブリヌイなどを売る屋台と、ワイン、
ビール、ウオッカ、ジュースなどの飲み物を売る
店がたくさん出ていました。

 中央の円形のステージの上では、原色の派手な
コスチュームを見につけた大人の女性と子ども達
が踊っていました。ステージで踊った子供達は、
もらったブリヌイを食べながら踊っていました。

 藁人形に火をつける時になると、大勢の人が集
待まってきました。モレーナに火がつくと、人々
は、一斉に『悲しみよ去れ。喜びよ来たれ。』と
叫びます。

 日本で節分の時に、『鬼は外、福は内。』と叫
歩のに似ています。『悲しみ』は、寒さ、闇、冬
の象徴であり、『喜び』は暖かさ、明るさ、春の
象徴でもあります。

 この日にブリヌイを食べるのも、ブリヌイが光
ヤ明るさや暖かさをもたらす太陽の象徴と考える
からだそうです。

 ロシア正教が布教の過程で異教徒の祭りを取り
いれていったために盛んになっていったとという
ことで、復活祭の前の断食に供えて栄養をとる必
要があるとも言われています。

2009年2月27日金曜日

ウスリースク便り(164)

 〇 ダイエットをしています。

 1月末に、健康診断を受けた所、血糖値が高く
6kg体重を落とすように薦められました。12
月に帰国して、日本の美味しい料理をたくさん食
べたため、2.5kgも太ってしまいました。

 2月にウスリースクに来てから、ダイエットを
始めました。余り厳しいことを課しても続かない
ので、簡単なことから始めました。

1)体重計を購入して、毎日体重を量る。
  (300ルーブルで購入)

2)一日3食にする。
  (休日の日も、8時半には朝食をとる。)

3)一回に2合炊いて、3食分にしていたのを、
  1.5合炊いて3食分にする。)

4)授業が、午前中だけの時の朝食は、バナナ
  (または、りんご)と飲み物とビスケット
  (小)2枚にする。

5)大学から自宅まで、3.5kmを歩く。

6)夜、9時以降は、日本茶かコーヒー以外は
  飲食しない。

7)以上の6項目中、5項目を毎日守れれば良し
  とする。

 4週間経過して、今日の体重は73.5kgに
なり、来た時より2.5kg減っていました。

 1)は、毎日体重を量ることで、良い動機付け
 になっています。

 2)は、3回食べることによって、1回分の
 を減らすことができました。

 3)は、2回分はおかゆと、おじやにすること
 で、満腹感があり、もう慣れてしまいました。

 4)朝食準備に時間がかからないので、起床
 時間が、20分遅くなりました。

 5)大雪警報が出て、臨時休校になった日以外
 は、歩いて帰っています。交通費が半額になり
 ました。

 6)慣れてしまい、飲み物だけで十分です。

 7)大半の日が、6項目を守れるようになりま
 した。7月の帰国まで続けたいと思っています。

 最初の2週間が過ぎてから、効果が現れ始めま
 した。体が軽くなった感じで、寒さの中を歩く
 ことも、気にならなくなりました。大学の休み
 の日も7000歩くらい歩いています。 

2009年2月26日木曜日

ウスリースク便り(163)

 〇 ロシアの常識(4) 非効率

 きのうの授業でDVDを見ようとしたら電池切れ
のため、ビデオからの切り替えがうまくできずに
見られませんでした。

 英語科、日本語科の秘書のオリガさんに電池の
交換を申し出たところ、月曜日にならなければ、
交換できないと言われました。

 きょうの授業で、どうしても、会話の部分を
見せたかったので、自分の電池を家から持って
いってつかいました。

 2月の2週目にトイレを使用して、流すと水も
れが始まりました。水曜日に修理を申し出て、来
てくれたのが翌週の火曜日でした。

 修理時間は、バルブの交換だけだったので10分
で終わりましたが、修理工が2人でやってきました。
場所も狭いためもあるのか、1人が修理にかかり、
もう一人は工具と部品を手渡すだけでした。

 去年、電気会社が、電気のメーターを交換しに来
た時は3人でやってきました。実際に作業をする人
は、1人でしたが、それに指示を与える人と、メー
ター交換を確認してもらい文書にサインをもらう人
が別にいました。

 去年は、浴室のお湯の蛇口がよく閉まらなくなり
お湯が少しずつ漏るためバルブの交換をしてもらい
ました。この時もバルブの交換に2人でやってきま
した。

 作業自体は、簡単なものなので、一人で十分に修
理や、部品交換が可能なものでも、必ず複数でやって
来ます。一人が仕事をし、もう一人が補助てきなこと
をします(上司のように見えます)が、仕事の監督の
意味もあるようです。

 いままで、家に一人で来て、作業を行ったのは、イ
ンターネットのモデムを交換しに来たコンピューター
の技師だけでした。

 一人で来て、一人で修理や部品交換をするように、
作業工程のシステムをかえれば、短期間で終でるこ
とができるように思えるのですが、、、、、、。

 街の道路工事や、水道工事を見ていると、実際に
作業にかかわっている人と同じだけのひとが、作業
を見守っている場面に出くわすことが多いです。

 

2009年2月25日水曜日

ウスリースク便り(162)

 〇 ナホトカで4つ子が生まれたそうです

 先週、5年生の授業で、『みんなの日本語47課』
を勉強しました。47課では、『話し手が得た情報を
伝える』~そうですの用法を扱っています。

 『天気予報によると、明日は寒くなるそうです。』
や『バリ島は、とてもきれいだそうです。』を学習し
たあとで、宿題として例文を作って来てもらいました。

 私の学生に示した例文は、『テレビによると、2月
18日に、日本の麻生首相とロシアのメドベージェフ
大統領が、ユジノサハリンスクで会ったそうです。』
というものでした。

 「会談する」という動詞は未学習だたので、「会う」
という動詞で示しました。また『新聞によると、5月
には、プーチン首相が日本に来るそうです。』という
例文を示しました。よく分かったようでした。

 学生にも、作ってきた例文を示してもらいました。
C. ターニヤさんが示したのが表題の『テレビによると
ナホトカで4つ子が生まれたそうです。』
というものでした。

 私が『アメリカで8つ子が生まれたそうです。』
と言ったところ、5人の学生は誰も知りませんでした。
当地では、アメリカの8つ子より、ナホトカの4つ子の
ほうがニュース性が高かったということでしょうか。

 K.ターニヤさんが、『テレビによると、日本の首相が
イタリヤで、変なことをしたそうです。』
と言う例文を示しました。中川昭一財政・金融大臣の記者
会見の模様がウスリースクのテレビでも放映されたそうです。

 私は、「首相ではなくて経済の大臣です。」と訂正しま
した。ターニヤさんは、すぐに、「どうしてですか。」と
きいてきました。「風邪の薬をたくさん飲んだからだそう
です。」と、答えたのですが、一方では何か妙な気がして
いました。

 風邪が直らないからといって、医師の処方した薬の2倍
も3倍も薬を飲むということは考えられないからです。変な
話ですが、依然飼っていた犬が、病気になったとき、人の
薬を与える時は(犬用の薬は高いため)、体重にあわせて
5分の1(体重14kg)しか与えなかったことを思いだしたの
です。

 イタリヤの記者会見の直後に、楽天の野村監督が、「薬の
飲みすぎのためだけじゃ、ああはならない。」と言っていた
のが、正しかったことが分かってきました。予算が衆議院を
通過してから辞任と言っていた本人には、本当の理由はよく
わかっていたはずなのですが。


 

2009年2月24日火曜日

ウスリースク便り(161)


         (ウスリースク市庁舎前)


         (ウスリースク市戦没者慰霊碑前)

 〇 ロシアの常識 3 (冬のロシア)

 日本では、今年の冬は戦後で2回めの暖かさだと
報じられています。ウスリースクでも、過去4年の
冬でも最も暖かい冬になっています。

 今日11時に家を出たときの気温が、マイナス3℃
で雪が少し降っていました。午後の授業を2コマ終え
て帰って来た時には、2cmほど雪が積もっていて、道
が滑りやすくなっていました。

 暖冬のため、4年間でいちばん積雪の多い年になって
ます。雪は、〇℃からマイナス5℃くらいのときに降る
ことがおおいので、『雪の降る日は暖い。』ということ
になります。

 2月は、日中でもマイナス10℃~15℃になること
が多いのですが、このような日でも、乳母車に乳児を
乗せて散歩している母親をよく見かけます。もちろん
顔以外の部分は防寒着をきて、乳母車の中を暖かくして
あります。ロシアの母親は強い、丈夫な子を育てるため
に、『マイナス15℃でも散歩に出かける。』のです。

 冬は、日中快晴であっても、ほとんどの日が氷点に
なります。アパートのベランダを見ると、氷点下であって
も洗濯物が干してあるのに気がつきます。

 氷点下で洗濯物を外に干すと、水分がすぐに凍って
しまい。『たとえ凍ったとしても、洗濯物を
外に
干す』理由は殺菌の
ためで、外に干すと洗濯物の異臭も消えるると言う利点が
あります。

 最近では、ウスリースクの高級スーパー『5+』で、ライ
オンの『部屋干しトップ』を売るように
なりました。部屋の中に干しても、異臭のしない洗剤ですが、
日本で買う値段の約3倍もするところが難点です。

 雪が20cm近く積もった時には、『知らない道を
絶対に
歩かないようにしなければなりま
せん
』。ロシアには、蓋のないマンホールがたくさん
あって(旧水道:旧下水道)、そこにごみなどが捨てられていて、
蓋の無いマンホールに気がつきにくいことがあります。

 

2009年2月23日月曜日

ウスリースク便り(160)Re

 〇 ウラジオストクの冬

 1) 中央広場

 2) 海洋大学7階から 
    フョードロフ入り江で釣りをする人々

 3) 同上




 

ウスリースク便り(160)

 〇 ウラジオストク囲碁クラブ

 21日(土)にウラジオストクの海洋大学にある
囲碁クラブを2ヶ月ぶりに訪れました。会長のアレ
クセイさんとは、2月1日(日)にウラジオストク
空港で会っていら3週間ぶりになります。

 1日(日)に新潟空港内のライオンズクラブ内に
ある囲碁クラブを訪ね、その際梅沢さんから、ウラ
ジオストクでの囲碁大会の写真を預かってきていま
した。

 冬は、無料で利用できる娯楽施設も少ないせいか、
11名(女性2名)の参加があり、なかなかの盛況で
した。新入会員も2名(女性1名)参加していました。

 アレクセイさんは、東京で行われた、ロシア各地
の囲碁指導者を集めた国際会議に招待されて、今後
のロシアの囲碁普及、巡回指導、囲碁大会などにつ
いて話し合ってきたとのことでした。

 今回は国際会議は2日間だったので、京都まで足を
のばし、市内観光を楽しんできたとのことです。去年
の9月から日本センターで始めた日本語の勉強が、と
ても役に立ったと言っていました。

 今年は、ウラジオストクも暖冬で過ごしやすいとの
ことでしたが、海洋大学の前のフョードルフ入江は
全面凍結していて、多くの人が、氷を割って穴をあけ
釣りを楽しんでいました。

2009年2月20日金曜日

ウスリースク便り(159)

 〇 ロシアの常識 2 (無許可レストラン)


 きょう、放課後5年生(韓国語専攻)と韓国料理を
食べに行きました。レーナさんから電話があり、家
までタクシーで迎えに来てくれるということでした。

 彼女の話によると、30分前に、中国にいる恋人から
電話があり婚約することになったとのことで、途中で
スーパーに寄り、お祝いにシャンペンを購入しました。

 韓国料理を食べるということだったので、アリラン
などの韓国レストランに行くものと思っていましたが、
着いた所は、普通の家で、看板も全く出ていませんで
した。

 家の中に入ると、個室(10畳程の部屋)に案内され
ました。すでに、他の5年生と、1年間の韓国での留学
を終えた、ターニヤさんと韓国語の先生(女性)が待って
いました。

 その家の娘さんが注文を取りに来ましたが、メニュー
は一切無く、学生が食べたいものをそれぞれ注文します。
注文の品が必ずしもあるわけではありません。

 私は、学生の注文にならって、冷麺と豆腐スープ(美味)
とキムチとサラダと餃子を注文しました。他に、学生が
たのんでくれた、果実酒とお茶とデザートのケーキを食べ
ました。

 部屋にはカラオケセットがおいてあり、料金は1時間
100P(320円)と格安でした。持ち込んだお祝いの
シャンペンも自由に(持ち込み料なし)飲むことができま
した。

 3時間、飲んだり、食べたり、歌ったりして、会計は
一人350p(1100円)と格安でした。ウスリースク
市内には、このような自宅で看板も出さずに営業してい
る所が数箇所あるそうです。(無許可営業?)

 去年の卒業生に、数回連れて行ってもらった家とは、
異なるものでしたが、このような無許可のレストランの
設備は、立派で、料理は美味しく、値段は格安で、飲み
物の持込は自由です。学生たちだけでなく、一般の人も
利用していて、他の2部屋も客であふれていました。

 2月23日(月)は男性の日と言うことで、学生たち
からワイシャツをプレゼントにもらいました。胸や袖に
いろいろな飾りが付いているので、通勤に着ていくには
ちょっと恥ずかしい気もします。

 


 

2009年2月19日木曜日

ウスリースク便り(158)

 〇 ロシアの常識 (日本の非常識)

 きょうは、英語科と日本語科の秘書のオリガさん
の誕生日でした。英語科は8人(全てロシア人女性)、
日本語科は4人(ロシア人女性2人)です。

 毎月、だれかの誕生日がある月には、一人、100
ルーブルずつ集めています。以前は誕生日プレゼント
を買って渡していましたが、去年から現金を渡すこと
になりました。(好みのものが分からないという理由)

 日本人の感覚で言えば、12人分1200ルーブル
払って、自分の誕生日に1200ルーブルもらっても
有り難味がないので、お祝いをやめたらよいように思
うのですが。

 昼休みに、オリガさんが自ら持ってきたシャンペン
とケーキでお祝いをしました。ロシアではお祝いされる
人がシャンペンやケーキを持ってくるのが普通です

 今週の月曜日、5年生のクセーニヤさんが初めて、
授業に出て来ました。彼女は13日(金)の大雪の日
に結婚したとのことで、ケーキとジュースを持って、
やってきました。

 授業をカットして、彼女の結婚の話を聞きながら、
ジュースとケーキでお祝いをしました。クセーニヤさ
んも学生も授業カットを当然のように受け入れていま
した。

2009年2月18日水曜日

ウスリースク便り(157)

 〇 やっと冬らしくなりました。

 ウスリースクでは、2月に入っても依然として暖冬で、
朝7時前後でマイナス10℃~5℃くらいですが、昼には
0℃~5℃まで気温が上昇していました。

 13日(金)から14日(土)にかけて、寒波がやって
来るという予報でしたが、気温が予報ほど下がらずに、
大雪になりました。午前8時には雨が降っていたのです
が、10時頃から雪に変わりました。その後、雪はどん
どん降り続き、正午には積雪が20cmを越えました。

 午後12時半には、学部長から大雪のため臨時休校に
することが発表され、授業は打ち切りになりました。
学生たちは大喜びでした。この点では日本の学生もロシ
アの学生も全くじです。実は、私自身も金曜日は、3連
続授業だったのでうれしかったのですが、、、、、、。

 2月も3週目に入ると、降った雪が凍結し、ウスリー
スクの冬特有の風が吹き始めました。今日午後3時の気
温はマイナス7℃でしたが、風速7~8メートルの風が
吹いていたため、体感温度はマイナス15℃くらいになり
ました。
 
 私の持っている毛糸の手袋では、手が冷たくなってし
まう気温が、マイナス15℃の目安になります。マイナス
20℃を越えた時は、動物の毛が裏打ちされている毛皮
の手袋を使用しています。

2009年2月17日火曜日

ウスリースク便り(156)

 〇 後期授業

 2日(月)から後期授業が始まりました。前期授業は
 9月 週 1コマ (2年生韓国語クラス)
10月 週 0コマ (5年生教育実習で2年生授業なし。)
11・12月 週 5コマ (2年生と5年生韓国語クラス)
 と、とても楽な持ち時間でした。
  
 後期は、5年生4コマ(韓国語クラス)
     3年生4コマ(韓国語クラスと中国語クラス)
     2年生2コマ(韓国語クラスと中国語クラス)
 
 前期の持ち時間が少なかった理由が分かりました。3月から
ロシア人日本語教師のレイナ先生が産休に入り、ワレーリヤ先
生が2ヶ月間、サンクトぺテルスブルグ大学の通信制大学院の
スクーリングに出席するためでした。

 5年生の最初の授業では、節分の豆まきと書初めをしました。
「鬼(悪運)は外、福(幸運)は内」はロシアの学生にも理解
しやすかったようです。年齢+1だけ、豆を食べるところも
気に入ったようで、豆は予想外に美味しかったとのことです。

 5年生は、書初めは4回目(4年目)になるので、4~5回
運筆の練習をしたあとで、書いてもらいました。今回、大学
の同級生の淵さんが書いてくれた作品をお手本にして、書い
てもらいました。初春、新春、初夢、博愛などを選んだ学生
が多かったのも新年の最初の授業だったためでしょう。

2009年2月16日月曜日

ウスリースク便り(155)

 〇 ウスリースクに戻る

 2月1日(日)にウスリースクに無事もどりました。
といっても、新潟空港まではトラブル続きでした。

東京発新潟行きの新幹線に乗るべく、40分前に東京駅
に着くように家を出ました。

八王子駅に着いてみると、車両故障のため、中央線が
40分遅れ、しかも特快が快速に変更になりました。

 急遽、西国分寺から武蔵野線に乗り換え、大宮駅から
新幹線に乗ることにしました。すると、武蔵野線も突風
のため徐行運転をしていて、遅れがでており、南浦和ま
でいつもより20分も余計にかかってしまいした。

 南浦和発11時22分に何とか乗り込み、大宮駅到着が、
11時39分。大宮駅内を走りに、走って新幹線ホームに
着いたのが11時33分、発車5分前でした。

運が悪い時には続くもので、上越新幹線が先発の車両故障
点検のため40分遅れて、新潟駅に着きました。新潟駅か
らタクシーに乗り何とか搭乗手続きに間に合いました。

“One misfortune comes on the tail of another.”
でした。

 ウラジオストク行きの飛行機は、珍しく定刻に出発しました。
12月25日(木)に帰国の際は、飛行機の車輪が格納できず、
上昇力が得られず30分ほど飛行してからウラジオストク飛行場
へ戻ってしまいました。代替機に乗り換え4時間遅れで新潟空港
に到着しました。

 帰国の際に利用したタクシーの運転手に、2月1日(日)の
午後7時に迎えに来てくれるように頼み、チップを300p
(約1000円)渡しておいたのですが、覚えていてくれたか
心配でした。税関を3番目に通過し、荷物を持ってゲートを出ると、
なんと目の前で手を振ってくれていました。

 運の悪いことが続いたので、重い荷物を持って、寒さの中で
タクシーを捜さなければならなくなる心配までしていました。
うれしさのあまり、日本からもってきた、お茶をお土産にあげた
のですが、翌日大学で事務職の女性から、おみやげにもらった
お茶の飲み方を聞かれてびっくりしました。

 タクシー運転手の奥さんが大学に勤めていて、私のことを知って
いたのです。