2009年3月2日月曜日

ウスリースク便り(165)


         藁人形 (モレーナ)中央公園広場

 〇 マースレニッツァ

 このところ暖かい日が続いていて、道路には雪
どけの水があふれています。道路の補修や、下水
道、側溝などのインフラが遅れていることもあり
ます。

 きのうは、マースレニッツァという日本の節分
に当たる行事が、中央公園で行われていました。
広場の中央には巨大な藁人形(モレーナ)がおか
れていました。

 ケーキ、菓子パン、ピザ、ホットドッグ、焼肉、
ソーセージ、ブリヌイなどを売る屋台と、ワイン、
ビール、ウオッカ、ジュースなどの飲み物を売る
店がたくさん出ていました。

 中央の円形のステージの上では、原色の派手な
コスチュームを見につけた大人の女性と子ども達
が踊っていました。ステージで踊った子供達は、
もらったブリヌイを食べながら踊っていました。

 藁人形に火をつける時になると、大勢の人が集
待まってきました。モレーナに火がつくと、人々
は、一斉に『悲しみよ去れ。喜びよ来たれ。』と
叫びます。

 日本で節分の時に、『鬼は外、福は内。』と叫
歩のに似ています。『悲しみ』は、寒さ、闇、冬
の象徴であり、『喜び』は暖かさ、明るさ、春の
象徴でもあります。

 この日にブリヌイを食べるのも、ブリヌイが光
ヤ明るさや暖かさをもたらす太陽の象徴と考える
からだそうです。

 ロシア正教が布教の過程で異教徒の祭りを取り
いれていったために盛んになっていったとという
ことで、復活祭の前の断食に供えて栄養をとる必
要があるとも言われています。

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