2009年5月17日日曜日
ウスリースク便り(203)
(初めての俳句を4つ作ったユーリアさん)
〇 俳句作り
先週、3年生の授業で俳句作りに取り組んで
みました。3年生は、「みんなの日本語初級I」
の24課までしか終わっていないので少し早い
気もしました。
『みんなの日本語初級II』の『初級で読める
トピック25』では、46課にプラスアルファと
して俳句があるので、私の大学では本来5年生が
扱う教材です。
最初に、俳句は日本語のシラブルで、5-7-5
からできている短い詩であることと。季語の説明を
しました。「卒業」は日本では春の季語ですが、
ロシアでは夏の季語になります。
季語を外国人の俳句初心者に意識させるのは難し
いので、「春・夏・秋・冬」を最初の5シラブルの
中に使うようにしました。季語と重なっても気にし
ないことにしました。
次に、名詞と名詞を結ぶ助詞の「の」を練習した
後で、自分の表現したい名詞〔2シラブル〕を選ん
でもらい、最初の5シラブルができあがりました。
「夏の海」、「春の雨」、「冬の雪」、「秋の空」
などが、学生のテーマとして決まりました。その後
で、寒い、暑い、暖かい、うれしい、悲しい、等の
形容詞を、名詞にする練習をしました。
寒さ、暑さ、暖かさ、うれしさ、悲しさ等ができ
あがりました。3文字の名詞には、「かな」、4文字
の名詞には「よ」を付ける練習をしました。学生の
気持ちを表す、「寒さかな」、」「悲しさよ」などが
使えるようにしました。
最後に、学生たちに7シラブルの部分を考えても
らいました。2つ以上作るように言いましたが、
ユーリアさんとクリスティーナさんは4つも書いて
くれました。
3年生の学生が初めて書いた、俳句を味わって下さい。
冬の雪だるまを見てる寒さかな
夏の昼犬との散歩楽しさよ
夜の空星を眺めるすばらしさ
朝の露林の中のきれいさよ
M. ユーリア
夏の夜海への散歩涼しさよ
夏の朝花が開いた可愛さよ
山の神寺に住んでる孤独さよ
秋の朝ナイチンゲイルのすばらしさ
クリスティーナ
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