2009年3月6日金曜日
ウスリースク便り(168)
〇 日本語能力試験
昨年12月に行われた日本語能力試験合否結果
通知書が送られてきて、5年生のK.ターニヤさん
が本校の学生としては初めて3級に合格しました。
本校の学生は、第2外国語として日本語を勉強
しているので、日本語学習の動機も日本語学習の
時間数も不足しています。
1年、2年次が週1コマ、3年次から週4コマ
になりますが、3年生は専攻言語の語学研修で、
中国、韓国へ行くので5月に授業は終わります。
4年生は、2月~3月に、6週間の教育実習が
あり、後期授業には、日本文学や日本語教育法等
も、あるために週3コマになってしまいます。
5年生は、日本語能力試験の行われる直前の9
月~10月に8週間の教育実習があるので、大学
での日本語学習が0時間になってしまいます。
夏休みを含めると、4ヶ月以上も日本語から遠
ざかってしまいます。そのため、一昨年は、5名
受験して卒業生が一人合格しただけでした。
一昨年の反省から、去年は9月から、漢字と文
法の復習を行い、11月に入ってからは4級の問
題を含めて5回過去問を練習しました。
また、『みんなの日本語』IIまでには、出てこ
ない文法事項の練習を行いました。特に、リスニ
ングの練習の効果は大きかったようです。
K.ターニヤさんは、文字・語彙、聴解、読解・
文法の全ての分野で合格点(60%以上)を取り
合格しました。
ただ一つ残念だったのは、一緒に試験準備に取り
組んでいたC.ターニヤさんが、韓国語弁論大会で
(全ロシア)2位になり、その副賞で韓国旅行に
招待されたために、受験できなかったことです。
彼女も、2回の過去問練習では、75%近くの
正解率だったので、受験していれば当然合格して
いたと思われます。
韓国への招待旅行と日本語試験が重なった時、
彼女に『残念だったね』と言ったときに、彼女は、
『でも日本語の勉強がたくさん出来て、よかった
です。』と言ってくれたことは忘れられません。
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