2009年3月4日水曜日

ウスリースク便り(166)


     (バス停5+の前 雪どけの水があふれています)

〇 ロシアの常識(5) バスとバス停

 ロシアのバス停は、冬の雪や強風を避けるための場
として、かなり大きいものです。大抵、地名や通りの
名前がついています。

 1)バス停には、時刻表がない。
 バスターミナルには、バスの時刻表が貼ってあるの
 ですが、他は、立派なバス停にであっても、時刻表
 はありません。

 2)バス停には、名前が書いていない。
 ウラジオストクでは、ゴーゴリ通りなどバス停に名
 前が書いてあるものもありますが、ウスリースクで
 は、殆どありません。

 3)車掌は、次の停留所名を言わない。
 ウスリースクでは、日中の特定の時間を除いて、車
 掌が乗っています。車掌が、乗客に次の停留所名を
 言うことは殆どありません。

 4)冬季はバスから外の景色が見えない。
 冬の寒い時期には、バスの窓が凍結してしまい、外
 の景色を見ることが出来なくなります。車掌が次の
 停留所名を言わないこともあり、初めての場所に
 バスで行くのは大変です。

 5)バスは20年以上使用する。
 現在では、公共の交通機関は、左ハンドルのものし
 か認められていないので、日本製のバスは余り見か
 けませんが、法律の通る前に輸入した右ハンドルの
 バスは現在でも使用されています。ウスリースクを
 走っている、秋田市のバスは20年以上の前に作ら
 れたものです。

 6)不正乗車は高額な罰金。
 現在バスの料金は市内5km以内で10ルーブルです。
 時々、中央バス停から検査官が乗車してきて、切符
 の提示を求められます。検査官が来る前に、お金を
 支払って切符を持っていないと、約30倍の罰金を
 払わされます。

 7)バス停以外でも、乗降が可能。
 バス停の無い所でも、早めに運転手に行っておけば、
 バスを止めて降ろしてくれます。バス停のないとこ
 ろでも、合図するとバスを止めてめてくれることが
 あります。バスに乗ろうと、バス停まで走っている
 と運転手がバスを止めて『お前はスポーツマンだな』
 と言って乗せてくれました。

 8)バス停を寄付できる。

 一昨年、自宅の近くに大型スーパーの『5+』が開
 業しました。スーパーの前に、5+と言う名前をつ
 けたバス停をつくりました。家の近くで名前のついた
 バス停は、ここだけです。

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