2009年4月19日日曜日

ウスリースク便り(192)


          〔ウスリースク・ロシア正教教会隣の公園〕

 〇 復活祭

 きょう、19日はロシア正教の復活祭でした。
ロシア正教では、一年のうちで、最も重要な行事
です。イエスの復活を記念して春分後の満月の直
後の日曜日に行われます。

 ロシア正教では、グレゴリー暦ではなくユリウ
ス暦を用いているので、毎年いつが復活祭にあた
るかは、確認しておかないと分かりません。

 10時半頃にロシア正教の教会に行ってみると、
いつもの10倍くらいの人が、手に花やろうそく
や食べ物をもって、並んで待っていました。教会
の周りには、パスハ〔復活祭〕というパンに砂糖
と食紅で装飾を加えたものを売る店がたくさん出
ていました。

 時間の関係で、教会内に入るのをやめて近くに
ある、韓国系ロシア人のメソジスト教会に行きま
した。卒業生のヴァレンティーナさんから電話が
あり、韓国でのコンピューターの研修を終えて帰
国し、23日(木)にモスクワに行くという連絡
を受けたからです。

 彼女は、韓国でコンピューターデザインの研修
を受けた後ソウルで就職を希望していましたが、
折からの、経済危機のためにソウルでの就職口は
見つからなかったとのことです。

 モスクワのお姉さんが働いている韓国系企業
での採用が決まったそうですが、韓国で研修を
受けた、コンピューターデザインとはまったく
ちがう仕事だそうです。

 韓国から来ていた牧師さんが、ビザ更新のた
め帰国中とあって、ウズベキスタン生まれ、ロ
シア育ちの24歳の若者が代わりを務めました。

 ふだんは、賛美歌や楽器を演奏しているので
すが、堂々と1時間復活祭の儀式を執り行いまし
た。いつもは、韓国人の牧師さんが韓国語で話し、
その後で、ロシア語への通訳があります。

 お昼からは、クッキー、イースターエッグ、
キンパプやサラダの他、きな粉と、あんこを少し
まぶしたお餅が出ました。この日のために、特別
に韓国からとり寄せたそうです。

 プレゼントに、ヴァレンティーナさんから、彼
女の作ったイースターエッグをもらいました。ゆ
でた卵を冷やし、絵の書いてあるセロファンを巻
いてお湯につけると、簡単に作れるそうです。

 食事をご馳走になっていると、となりに老婦人
がやってきて、私が出たテレビの料理番組を見て
知っているということで、一緒に記念写真を撮り
ました。

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