2009年5月24日日曜日

ウスリースク便り(208)

 〇 日本語教育講演

 きのう、23日(土)ウラジオストクの日本
センターで、愛知淑徳大学の山内啓介先生によ
る日本語教育の講演がありました。

 5月29日は与謝野晶子がウラジオストクか
シベリア鉄道に乗って、欧州にいた鉄幹の許に
向かった日であることから、第2回与謝野晶子
記念セミナーとして行われました。

 講演後は、極東大学構内にある晶子の記念碑
に参加者全員で献花をしました。大学内の記念
碑の管理は、これまで難しいことが多かったよ
うですが、現在は極東大学の先生と学生で管理
しているとのことでした。

 
 コミュニカティヴ・アプローチからフォーカス
オン・フォームズまでの教授法を概括して話して
いただきました。

 また、文学界新人賞に、イラン人女性シリン・
ネズマフィーさんが初めての非漢字圏出身者とし
て、初めて日本の文学賞を受賞したことを、本人
の受賞後の感想、選者の感想と共に話していただ
きました。

 芥川賞に在留中国人女性ヤン・イーさんの『時
の滲む朝』が選ばれ話題になっていましたが、い
ずれは、ロシアの日本語学習者の中から日本の文
学賞を受賞する日が来ることを期待しているとの
ことでした。

 当日の講演を聞きにきていたロシア人の二人の
女子学生が、金子みすずと岡本かの子の研究をし
ているとのことで、発言がありました。

 講演終了後、日本センター内で、お茶を飲みな
がら、山内先生を囲んで談笑しました。ウラジオ
ストクでの晶子の細かいことは、まだ分からない
ことが多いとのことでした。
 

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