2008年5月26日月曜日

ウスリースク便り(59)


 O 日本語弁論大会


 25日(日)に、ウラジオストクで第15回日本語弁論大会が開かれました。(日本語弁論大会表彰式)
 今年度は、ウスリースク国立教育大学からは、暗誦部門にネッリ(中国語専攻3年生)さんが参加しました。
 暗誦部門の今年の課題は、『バケモノをたいじしたネコ』、『口語訳源氏物語』、『走れメロス』の三つでしたが、参加者は全員、『バケモノをたいじしたネコ』を選びました。長さ、内容、覚えやすさなどの点から当然の選択ともいえるでしょう。
 結果は、ネッリさんが第一位に選ばれ、昨年のカーチャさんに続いての連続優勝となりました。暗誦部門最初の出場者のコンスタンチン君は、日本語、表現力ともすばらしかったのですが、途中でつまずいたところで、ミスが重なってしまい二位に甘んじました。
 ネッリさんは最後のところで、少しミスがありましたが無難にクリアーして栄冠を勝ち得ました。

 また、スピーチ部門では、日本人の血液型性格占いをテーマしたユリヤさんの『あ、やっぱりOO型!』と、幼児教育の是非をテーマにしたマリヤさんの『幼い頃の教育:いいかどうか?』が、1、2位にを、日本語の「かわいい』をテーマにした『可愛い世界!!』が特別賞を受賞しました。
 自分の小さな体験を通して感じたことを、よく掘り下げていて、興味ある日本人論、日本文化論になっていました。日本語の表現や、発音、抑揚の誤り、日本の文化に対する誤解などが多少あっても、学生たちの真摯な取り組みを聞くと、感心してしまうことが多い1日でした。
 この日は、先週行われたウラジオストクの文化祭の優秀作品の中から、コンスタンチン君(前述)の一人芝居、谷崎潤一郎作『刺青』、踊り、『両津甚句』と『ヨサコイ・ソーラン』と『赤頭巾ちゃん』などと、書道の展示があり、書道部門に、三作品を出展しました。

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