2008年5月9日金曜日

ウスリースク便り(48)

 戦勝記念日{対独}

 きょうは、国民の祝日で、5月に入り2度目の3連休です。ロシアでは日本のように祝日は多くありません。この数日、日中でも10℃前後の日が続いていたのですが、きょうは五月晴れ、午後には20℃を越しました。

 市庁舎前では、記念式典と、軍事パレードが行われました。テレビ中継されたモスクワのパレードとは異なり、若い兵士の行進の足がそろっていなかったり、私語をするものもいて、いささか緊張感にかけるものでした。

 中ソ紛争の時には、ウスリースクに陸軍の最強部隊が駐留していたとのことで、時代が変われば、変わるものかと思われます。陸軍司令部の塀を乗り越えて出入りする兵士も見られ、規律の乱れも見受けられます。沿海州の青年が徴兵されると、ウスリースクの駐屯地で訓練を受けます。軍隊での新人いじめが問題になっていて、このためウスリースクに良いイメージが無いというロシア人もいます。

 広場には、多くの食べ物や、おもちゃや、お土産や、遊戯施設が出ていて、家族ずれや若いカップル
老人(退役軍人)など多くの人で賑わっていました。特に目に付いたのは、日本のお祭りで売っている、
綿菓子で、機械も製法も日本と全く同じものでした。ロシアの子どもも綿菓子が大好きです。

 エレベーターとエスカレーター

 日本では、S社製のエレベーターが、各地で事故を起こし、問題になったことがありました。ウスリースクではエレベータの事故を聞く事はありません。エレベーター(ロシア語・リフト)はほとんど存在しないからです。学生の話では、ウスリースクホテルと12階建ての高級アパートに、エレベーターがあるとのことでした。

 手洗いで長い時間洗濯をしていたため、腰を痛め、ウスリースクホテルの8階にある中国式マッサージで治療を受ける事になりました。ホテルでエレベータに乗ろうとすると、警備員にフロントに行くように言われました。

 フロントへ行くと、パスポートの提示と料金10ルーブルを請求されました。ホテルの宿泊客以外でホテルを利用するときはエレベーター代が必要でした。(市内7kmまでのバス料金が9ルーブルですから、かなり高い料金です。)

 定員4名の古くて小さなエレベーターで、上下降の際はかなり大きな音がして不安になりました。ちなみに、大学の寮は9階建てですが、エレベーターは付いていません。

 昨年10月に、大型家電店のエルドラドとショッピング・センターのアンタレスがオープンしました。3階建てのこの2つの店舗には、立派なエスカレーター(ロシア語・エスカラータ)が設置されています。また
バスターミナル近くのグム(旧国営百貨店)も今年改装され、正面入口にエスカレーターが設置され買い物が楽になりました。

 この冬強風で木が倒され、電線をいたるところで切断したため、復旧に24時間以上かかることが数回ありました。自家発電を備えていないと、エレベーターでは対処できません。停電に強いエスカレーターは、まさにウスリースク向きといえるでしょう。現在、古くなった多くの商業施設が改築されるようになりました。今後もエスカレーターは増えていくことでしょう。

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