2008年6月23日月曜日

ウスリースク便り(79)

 O 交通法規・交通事故

 きのうウラジオストクからの帰りに、2回、自動車事故の現場を目撃しました。3年間で5回目の体験ですから自動車事故がなり多いものと思われます。ロシアでの自動車事故の統計を見ようとしてインターネットを見たり、学生に聞いても自動車事故の件数は分かりませんでした。

 ウラジオストクのバスターミナルの近くでの事故は、駐車している車がバックして車線に出ようとして、後ろから来た車に追突されたものです。いつも渋滞している場所で後ろから来た車もあまりスピードを出していなかったために、それぞれの車の後部と前部が少し損傷しただけですみました。

 日本では事故があれば、運転者がお互いに言葉を掛け合うものですが、二人とも無言のままでした。二人とも冷静で、すぐに携帯電話で警察(?)に連絡していたところを見ると、たいした事故ではなかったようです。

 ウラジオストク・バスターミナル発の14:30発のスパスク行きのバスに乗り、16;10にウスリースクに着いてチチョリーナ通りに出た瞬間、西から時速60kmくらいのスピードで走ってきたタクシーが
強引に左折しようとした車の真横に追突しました。

 タクシーの運転手は30代のスキンヘッドのタトゥー入りの筋骨たくましい男で、大声で叫びながら追突下車の運転手のところまで駆け寄りました。運転手は、60代か70代の老人で、苦しそうにして一言もしゃべらないのを見て、すぐに電話をかけていました。救急車と警察に連絡を取っているようでした。

 携帯電話で、すぐ話をしていたところを見ると、すでに電話番号は入力済みだったようです。日本でも交通事故は確かに多いのでしょうが、事故の現場を目撃するのは、そう多くありません。ロシアで事故の多いのはスピードの出しすぎと、強引な割り込み、強引な右折(左折)が多いことからだと思われます。

 日曜日にウラジオストクから帰ってくると、必ず事故の現場を通りかかります。100kmくらいのところに、警察の検問が6箇所以上あるのに、事故の減少にはあまり役立っていないようです。白タクに乗って見ると分かることですが、運転手は検問の場所の連絡を取り合っていて、検問の近くではスピードを落としますが
検問所を通過するとすぐに、80km~90kmにもスピードをあげます。

 今日の朝、8;30に大学に行った際、大学前の二クラソーバ通の横断歩道で、歩行者が信号待ちをしていました。いつもは、歩行者は信号待ちをすることはないので、不思議な気がして、私も信号を待ちました。赤信号を無視して横断しようとした男子学生が、歩道に止めてあった車の中から出てきた警察官に呼び止められました。

 そばを通った時に車の中を除いてみると、中に女子学生が二人いて、パスポート(国内の通行手形で14歳になると全ての人が所持する)の提示を求められ、書類にサインをさせられていました。罰金は200円だそ
うですが、学生にとってはかなりの負担になります。

 学生にきいてみると、月曜日の朝は、いつも取締りがあるそうで、つかまった学生は運の悪い学生だということです。試験のため月曜日の朝のこの時間に登校したためのようです。月曜日の朝の2時間は交通法規を守っても、その他の日は信号待ちしている歩行者を、ほとんどみることはありません。

 ロシア人にとっては、守らなくていいものなら法律は守らないと考えている人が多いように思われます。
自動車の前部席に座った人には、シートベルト着用が義務づけられていて、殆どの人がシートベルトを着用しています。違反者には2000円の罰金が科せられるためです。市内のいたるところで、警察官がチェックしています。罰金は、警察の収入になっているかのように、いたるところで警察官が車を止め、違反事項が無いかのチェックが行われています。ロシアでは、とても車を運転しようなどとは思いません。

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