2008年6月13日金曜日

ウスリースク便り(73)

 〇 カンスリターツィア (консультация)


 きょうは、午後3時から90分間、カンスリーツィアがありました。これは、試験(エグザミン)や国家試験(ゴス)の前日に行われるもので、英語の ”consultation” に相当します。学生が試験を受ける前日に、質問の時間をもうけて、分からない点や疑問点に答えるものです。その他に、週1回(90分)、日本の大学のオフィス・アワーに相当する時間があり、学生が質問に来ることがあります。

 明日の国家試験にそなえて、韓国語専攻のヴァレンティーナさんとアンナさんがやって来ました。ヴァレンティーナさんは、トピックの『男性の家事を書いていなかったので,チェックを受けに来ました。彼女の作文から、4人の女子学生の共通点が見つかり驚きました。

 ロシアでは、一般的に、男性は家事をしないそうです。彼女のお父さんは、大きなごみを捨てに行くの
と、犬にえさをやったり、散歩に連れて行くくらいしか、しないそうです。食事、掃除、洗濯などの家事はすべてお母さんの仕事だそうです。お母さんも仕事を持っていて、市内のスーパーで料理を作っているそうです。(スーパー内に大きいスペースの惣菜コーナーあり)

 お母んも、自分で家事をするのは当然であると考えていて、娘のヴァレンティーナさんも同様に考えています。「結婚して、もし病気になったら、夫に食事を作ってもらいたいたいでしょ。」と聞いてみると、
「お店で、料理を買ってきてくれればいいです。」と言う答えがありました。

 面白いことに、このクラスの4人の女子学生全員が、男性は家事をしないでもいいと考えていることです。ソ連時代から、女性も仕事を持って、外で働くのが当然であったことから、家事も男女で分担するのが当然と考えているだろうという先入観がありました。

 日本の大学の女子学生に、男性も家事をすべきであるかどうか質問すれば、全く違う結果が出るような気がします。将来の夫に最も期待するところを聞くと、「外でたくさん働いて、たくさんお金を持って帰って、たくさん貯金してくれること。」という答えが返ってきました。日本の経済成長が著しかった時は、日本の多くの女性も、『家事は女性がするべきもの。』と考えていたのでしょうか。

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