2008年11月28日金曜日

ウスリースク便り(121)

 〇 余りにもロシア的な{授業内容の変更要求)

 11月12日{水)の英語科・日本語科の教員会議のあとで
5年生のカリキュラムが大学の設置基準と一致していないので、
改訂するように突然言われました。

 現在5年生は『みんなの日本語・初級II』{スリエーネット
ワーク)を使用していて5年生の終了時に50課まで終えるこ
とになっています。

 5年生の終了時に日本語能力試験3級に合格できることを
目標にしています。過去2年間は、これに従ってやって来て
何の問題も指摘されなかったのですが、、、、、。

 『みんなの日本語』の内容が、大学生の知的欲求に答
えられる物がないとの理由です。3年生と、4年生の教材
もロシア人日本語教師の自主教材によってテーマ別内容
(旅行・健康・料理など)に変更されてきました。

 テーマ別はいいのですが、文法事項や難易度などを全く
無視しているので(難易度の判断もできないのかもしれ
ませんが)、『みんなの日本語』の18課と36課が続
けて出てきたりします。

 ロシア人日本語教師の日本語運用能力が足りないために、
驚くほど間違えや、ミスプリントがあります。使用前に必
ず日本人教師のチェックを受けるように言っていても、
事前に教材を持ってくることは殆どありません。

 それでいて、その教材の内容に過度なほどの自信を持って
いるのも驚きです。こちらが誤りを指摘しても、「本に出て
います。」となかなか訂正に応じません。昨年度使用した教
材と試験もチェック箇所を訂正しないまま使用していること
があります。

 5年生は、日本文学を教材として扱うように指示されま
した。日本文学を読むにしても、基本的な語彙や文法を
習得していないと読むのに時間がかかりすぎるので、日本
文学2コマ、『みんなの日本語』2コマにわけ12月から
実施することになりました。

 突然の変更要求でAyako先生は睡眠時間を半分に削って
教材準備に取り組んでいます。年度の途中から突然カリキュ
ラムの変更要求があるとは、これまた、余りにもロシア的
と言えるでしょう。

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