2008年12月18日木曜日
ウスリースク便り(142)
(大型スーパーに駐車する車の90%は日本車)
〇 日本車輸入禁止
きのうの授業で、ロシアが2009年1月13日から
日本車(右ハンドル車)の輸入禁止に踏み切ることを、
学生から聞きました。また、中古車(5年以内)の税金
も5%値上がりするとのことです。
ロシア政府は過去3年間、自動車(右ハンドル車)の
輸入を禁止する法案を下院に提出してきましたが、その
つど否決されてきました。
昨年は、ウラジオストクでこの法案に反対するデモ
を見ましたが、今年も11月中旬に同じようなデモが
あったと聞いています。
ロシアでは、プーチン首相の出身地であるサンクト・
ぺテルススブルグに外国から多くの自動車工場が進出
してきました。ロシア国内でのメーカーに対する配慮
から、とうとう日本車の輸入禁止に踏み切りました。
これまでも7年以上経過した中古車を対象に、輸入
関税を引き上げたり、国内の自動車産業保護のため
中古車の解体部品の関税引き上げを行ってきました。
また、公共機関の輸送手段であるバスやバス路線を走
る乗り降り自由のマイクロバスは、だいぶ前に、右ハ
ンドル車の輸入を禁止しました。
ウラジオストクやウスリースクでは、バスや大型ト
ラックを除けば90%は日本車です。4年前にウスリ
ースクに来たた時に、何台日本車が続くか、数えてみ
たことがあります。30台続いたところで、ばかばか
しいので止めてしまいました。
ウラジオストクでは、中古車市場関連の職について
いる人が10万に近くいるといわれています。ウスリー
スクでも、豊かな生活を送っている人の中には、中古
自動車の輸入販売にかかわっている人が多いのです。
インフレ、物価高、ルーブル安、石油価格の下落、
輸出減の中で、日本からの中古自動車輸入販売にかか
わっている人たちの悲鳴が聞こえてきそうです。
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