2008年12月5日金曜日

ウスリースク便り(127)


           (森も雪化粧)

 O 少子化と大学応募者減

 日本と同様ロシアでも少子化は大きな問題です。
91年のソ連崩壊時には、ロシアの人口は、1億
4900万人から1億4200万に減少しました。
2007年には50万人の人口減少がありました。

 当時のプーチン大統領は、少子化はロシアに
とって最重要の問題と位置づけて、様々な対策を
指示し、その成果もあってか、モスクワではソ連
崩壊後最大数の出生数を記録するなど明るい面も
あらわれてきています。

 3人目の子どもが出産後3年経過した時には、
25万ル-ブル{現在約100万円)を受け取れる
とか、ウリヤノフスク州のように、『愛し合って
子どもを作ろう」という祝日を作り、独立記念日
に出産した夫婦にアパートを贈るなどというのも
話題になりました。

 地方都市での人口減少は著しく、大学への進学
者も毎年減っています。昨年はシュコラの卒業生
に対して、英語と数学の全国統一試験が実施され
、試験の結果によって大学への推薦者が減りまし
た。

 今年度から、大学進学者に対して、ロシア語と
英語の全国統一試験が実施されるそうです。モス
クワのような大都会では小学年の低学年から英語
を実施していますが、ウスリースクのような小都
市のシュコラでは、英語教育は余り盛んではあり
ません。

 このため、今年度は去年よりさらに大学進学者
が減少することが予想されます。その対策の一環
として、17日{水)にシュコラの卒業予定者を
大学に招待して、日本語を専攻しようとする学生
を勧誘することになりました。

 時間が30分と限られているので、書道と茶道
のデモンストレーションを行うことにし、私が、
書道の担当ということになりました。

 その他、弁論大会の暗誦部門の優勝者の紹介や
私が自宅でちらし寿司とのり巻きを作っていると
ころの写真展示を行うことになりました。

 昨日降った雪は20cm位積もり、朝には凍結
していました。これから本格的な寒さを迎えます
が、今年は雪が積もるのが例年より50日近く、
遅かったのでたすかります。

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