2008年9月17日水曜日

ウスリースク便り(99)

 O 授業代行終了  

 11日(木)に入院したロシア人日本語教師の
レーナさんが16日(月)に無事に退院しました。
病名は聞いていないのですが、きょうの授業から
復帰するという連絡がありました。

 5年生が教育実習に行っていて授業がなく、週
1コマの授業だったので、授業の代行はむしろ歓
迎だったのですが、また週1に戻ってしまいました。

 日本なら、退院後は何日か自宅で療養し、休養
をとって、体力の回復をまって授業に復帰するの
が普通ですが、退院即授業復帰とは驚きました。

 授業代行の分は、給与がプラスされると聞いて
いたので、もしかすると、病気で授業を休んだ
教師は、その分がカットされるのかもしれません。
 (あとで確かめておきます。)

 今年度卒業した韓国語専攻の卒業生4名の近況
がわかりました。一人も就職していません。

 アンナ   ミッションで海外布教のため待機
 ナースチャ 東京の日本語学校で日本語の勉強
       {7月から3ヶ月間)
 ヴィーカ  10月から東京で日本語の勉強
 ワーリャ  韓国の大学入学の試験の結果待ち

2008年9月16日火曜日

ウスリースク便り(98)

 O 余暇(2) 数独

 3年前にロシアに来たときに、日本から数独の
雑誌を持ってきました。暇な時に時間をつぶすの
に良いと考えたからです。

 数独は、オセロと同じように日本発の人気のパ
ズルで、世界大会も開かれているほどです。縦、
横9個のマスの目の中に、それぞれ1から9まで
の数を入れて〔数が重ならないように)完成する
ものです。

 3年前には、クロスワード・パズルの雑誌の一
部に数独が載せられたものがありましたが、今
ではウスリースクでも7週類の数独専門誌が買
えるようになりました。

 値段も50円~100円位の手ごろな値段です。
ロシア語で судоку と書いて、『スードク』と
読みます。遠距離バスの待合室や、店の売り子
が客待地の間、数独を解いているのをよく見かけ
るようになりました。

 日本の雑誌と同じように、正解を送って、抽選
に当たると賞品がもらえるものもあります。なか
なか難しいものもあって、暇つぶしには絶好です。

 単純さと複雑さが同居しているところに人気が
あるような気がします。ご希望の方はご連絡くだ
さい。帰国の際一部を持ち帰ります。

 

2008年9月15日月曜日

ウスリースク便り(97)


 (写真右から、レーナさんとワレーリヤさん)

 O 授業代行

 12日(金)に大学から電話があり、日本語
教師のレーナさんが緊急入院したために、3年
生の授業を月曜日から代行するよう依頼を受け
ました。

 月曜日は1時限(8:00)からの授業なの
で、20分前に日本語教室に行き、名簿、教材
進度などの連絡物がないかチェックしましたが、
何もありませんでした。

 2年生で既習の構文を用意しておいたので、
復習をかねて自己紹介と会話の練習をしました。
きょうの出席者は、男子学生1名と女子学生7
名の中国語専攻クラスでした。

 1時限目終了後、日本語教室に戻ると、もう
一人の日本語教師のワレーリヤさんが、3年生
で使用している日本語教材を届けてくれました。

 昨年度、レーナさんとワレーリヤさん二人が、
テーマ別に編纂した教材で、第1課は、日本の
料理、食べ物に関するものが集められています。

 文法事項や語彙の難度などを無視して編集し
てあるうえ、ミスプリントや古い日本語も散見
され、かなり手直しする必要がありそうです。

 週1コマの授業が10月3週目まで続く予定
で暇をもてあましていました。週4時間の授業
になりましたが、この程度の時間増はかえって
よかったかもしれません。
 
 9月1日に23歳の誕生日をむかえ、夏休み
に結婚して元気そうだったのですが。レーナさ
んの1日も早い回復を祈っています。

2008年9月12日金曜日

ウスリースク便り(96)


  {ウスリースクのアリーナ前で 2006年2月 マイナス28℃)

 O アイスホッケー 

 ウスリースクの映画館入口にアイスホッケーの
開幕を告げるポスターが張ってあり、12日(木)
20時からウラジオストクとの試合を見に行きま
した。

 試合は試合開始からわずか10分で、ウスリー
スクが3得点、第一ピリオド終了時に7点差も
つけてしまいました。

 2年前にアイスホッケーの試合を見た時は100p
近くした記憶があるのに、今回は30pと安く、
試合も激しいあたりも少なく、スピード感にも欠け
ていました。

 第一ピリオド終了時にユニフォームをよく見る
と、ウスリースク・スパルタクスのユニフォームに
ヴェテランズと書いてあるのが読み取れました。

 9月開幕のアイスホッケー・リーグは40歳以上の
OBリーグだったのです。そういえば、ウラジオス
トクのチームは応援団は一人もいなっかったのも
納得です。

  МКП СОК Ледовая арена УГО

БИЛЕТ

Серия А Но 001505

Орган упраапения Рф

дата 11 время 20 сектор

Цена 30 руъ.00 коп.

{入場券 9月11日 20:00 30p。)

2008年9月10日水曜日

ウスリースク便り(95)

 O 停電

 9月5日(金)にウラジオストクから午後10半頃に
帰宅すると、玄関の電気がつきません。アパートの他の
部屋を見ると、どこの家にも電気が点いていました。

 また近所の子どものいたずらで、ブレーカーが下りて
いるのかチェックすると、どこも以上がありません。そ
の日は、そのままベッドに直行し、すぐに眠ってしまい
ました。(ブレーカーは玄関の外についています。)

 翌日、ブレーカーの所に張ってある修理の電話番号に
電話して、チェックに来てもらいました。修理の人が来
て、作業をしていると隣の女性がでてきて、電気料金が
未払いのために電力会社が電気を止めていったとのこと
でした。

 電気修理の人が、配線をつないでくれて、無事に電気
がつくことになりました。月曜日に国際部でそのことを
話すと、電力会社から大学への連絡は何もなかったとの
ことでした。

 きょう、午前10時に電力会社の訪問があり、この電線
を繋いだのは、誰かというような質問をされました。線は
つないであるが、電気のメーターが作動していなかったと
のことです。

 大学側が電気料金を支払い、電力会社に抗議したらしく、
謝罪のようなっことを何やら言っていました。

 きょう、電力会社から来た人は3人で、1人は40代の
女性で、責任者のように見えました。彼女は、作業がすべ
て終わったときに、書類を出して、確認のサインを求めて
きました。

 あとの2人は、30代の女性と,50代の男性でした。
男性が作業の指示をして、必要な器具や電線を手渡し、女
性が実際の作業をしていました。

 作業そのものは15分ほどのものでしたが、3人の人間
が必要だったか大いに疑問です。ここにもロシア社会の非
効率を見たような気がします。

 土曜日に来て、配線を繋いでいってくれた人と、きょう
来た人たちとの関連も不明のままです。大学が電気料金を
払わなかったら、電気のメーターが止まったまま電気の使
用を続けていけたような気もします。

2008年9月9日火曜日

ウスリースク便り(94)

 O 余暇 (映画) 

 今年度の授業が9月1日{月}から始まりましたが、
今年度前期の担当の授業が、5年生(4コマ)と2年
生{1コマ)の計5コマしか入っていません。

 1コマとは週1回の授業で、1回ガ90分の授業に
なります。現在5年生は教育実習期間で、10月の第
3週にならないと登校してきません。というわけで、
授業開始から6週間は1週間に1回だけの授業です。

 ウスリースクに来てから1ヶ月弱になりますが、こ
の間にウスリースクの映画館で5本の映画を見てしま
いました。

 以前に映画の料金について、書いたことがありまし
たが、映画館は全て座席指定の入れ替え制になってい
て、午前中の第1回に入場すると、料金は60p~
80p{300円~400円)で見ることができます。

 映画の題名は、ロシア語からのもので日本での上映
の際は、別なタイトルがついているかも知れません。

1.危険なバンコック
 ニコラス・ケイジ主演で、長髪の殺し屋を演じるのだ
が、結末にはいささか失望。

2.暗い都市(バットマン)
 バットマン・リターンズの続編か?検事の出世争いが
からんでいるようですが、詳しくはわかりません。
 ジョーカー役のヒース・レジャーは亡くなったとか。

3.バビロン{現在上映中}
 ウラジオストク湾の氷を割って潜水艦が出現。定員
以上に乗り込もうとして、潜水艦に殺到する者を射殺。
ロシアからアメリカに入国するのに想像以上の旅。

4.ミラージュ
 ロシア映画のようで、日本で上映か否かは不明。ロシ
アの若者5人{男性2名、女性3名)と戦争のプロ1名
がイスラム教徒と見られる部族との戦いに巻き込まれる。
 題名は劇中での『これは幻想ではなく戦争だ』から
きているようだ。台詞が聞き取れてうれしかった。

5.ミッドナイト・エクスプレッス
 深夜の地下鉄特急で、連続して行方不明者がでる。被
害者の写真を撮っていたカメラマンが真相に迫る。
 地下鉄内の殺害場面がむごたらしく、見ていられない。
監督名に Takahashi ?とでていたの日本人監督の
作品化。最後の場面は、容易に想像がつく。

2008年9月8日月曜日

ウスリースク便り(93)

 O コトル夫妻

 6日(土)の夜、コトル夫妻宅に招かれました。
コトルさんは、フランス系のアメリカ人で、今年
75歳になりますが、とても元気で若く見えます。

 オレゴン州で歯科医をしていましたが、退職して
今は、モルモン教の布教のために世界各国を回って
いるそうです。

 ロシアでは3ヶ月の観光ビザしか取得できないた
めに、10月からはリトアニア行きそこからまた、
どこか他の国へ行く予定だそうです。

 7月の初めに卒業生のアンナさんに連れられて、
モルモン教会の英語クラブに行った事がありまし
た。9月に入り、暇をもてあましていたので、再
び、英語クラブを訪れたた時に招待されました。

 ハンバーガー、ストロベリー・アイスクリーム、
フルーツ・サラダ、チョコレートケーキとコトル
さんが山登りをする時に食べるという、数種類の
ビスケットとナッツをミックスした特製のつまみ
がだされました。

 アイスクリームやケーキの材料はアメリカから
送ってもらったとのことで、ロシアの店で食べる
物よりは美味しかったのですが、当日の摂取カロ
リーは、普段の日の2倍以上あった気がします。

 これまでに、中東やアフリカのいろいろな国へ
行った時の体験談をユーモアを交えて話してくれ
ました。

 20代{二人)、30代、40代のロシア人女
性と20代のロシア人男性二人と私の6名が招か
れていました。

 食事の前に、「お祈りをするので、よければ、
一緒に祈ってください。」と言われただけで、
それ以外は一切宗教的な話題はありませんでした。

 日本にいた時は、英語を教えることで人を集め
宗教について無理に話をきかせているのではない
かという不信感があったのも事実です。

 ロシア人の参加者の中で、モルモン教を信仰し
ているのは、40代の女性だけのような感じがし
ました。帰りに、ジョン・グりシャム作の The
Appeal {ハードカバー)をお土産にもらいま
した。

2008年9月7日日曜日

ウスリースク便り(92)


 {真冬のウラジオストク港は全面凍結しますが、砕氷船が出て航路は確保されています。
 O 大野御夫妻ウラジオストクへ

 5日(金)に大学のクラブの先輩である大野御夫妻が、
客船『飛鳥』で、ウラジオストクへいらっしゃいました。

 1日に横浜港を出、室蘭へ向い、室蘭から日本海へでて
次の寄港地であるウラジオストクへ朝、着いたものです。
この後、『飛鳥』は富山県の伏木港へむかいました。

 大野さんは、伏木へ疎開していて、現地の小学校へも
一年間通われたそうです。今回の主要な目的の一つもこ
の疎開先を訪ねることにあったそうです。

 午前中、ウラジオストク半日観光に参加されて、「潜水
艦博物館」、「鷹巣展望台」、「与謝野晶子歌碑」、「要
塞博物館」を見学されました。

 午後2時に「潜水艦博物館」の前でお会いし、「旧国営
百貨店・グム」、『ツェントラーり」、「グジェり本店」
「ウラジオストク駅」、「クローバー・ハウス」と回り
小休憩。

 グルジア料理とロシア料理店に行くも、改装中と予約済
みとのことで、ホテル「ヴェルサイユ」の前に新しくでき
たレストランで夕食ということになってしまいました。

 ラソーニック{スープ)とツビオークラのサラダとロシ
アのビールとロシアのケーキくらいしか、ロシア的なもの
を味わっていただけませんでした。申し訳ありません。

 出国の手続きのため、19時に帰船。「飛鳥」を目の前で
見ると予想していた以上に大きく、豪華に見えました。い
つの日にか、ロシアまで「飛鳥」できてみたいものです。
「うみ

ウスリースク便り(92)

ウスリースク便り(92)

2008年9月4日木曜日

ウスリースク便り(91)



 O 国語教科書

 (写真は、ウスリースクの春と冬にとったものです。)

 国語の教科書の1ページ目は、雪に閉ざされた数軒の家の
絵が描かれていて、煙突からは煙がでています。川も凍結
していて、その上に雪がつもっています。

 もう1枚はの絵は、雪がとけて川が流れていて、地肌が
見えていますが、残雪も少し見られます。2枚の絵の下に
季節と月の名前が書かれていて、それを読むことから始ま
ります。

 ЭИМА ( декабрь январь февраль )

ВЕСНА ( март апрель май )

ロシア語の月の名は小文字ではじまります。上から順に
冬 (12月 1月 2月) 春 {3月 4月 5月)です。
英語と似ている部分が多く覚えやすいですが、季節は
スラブ語特有の言い方のようです。

 ウスリースクに暮らしている感覚からすると、冬は、
11月、12月、1月、2月、3月で、春が 4月、5月、6月
中旬といったところです。
 
 

2008年9月3日水曜日

ウスリースク便り(90)


 O 教科書販売

 9月1日(月)に、小・中・高の新学期が始まるので教科書が
販売されています。日本では、教科書を扱う書店が決められてい
て、指定した日に一括して持ってきてくれます。

 ウスリースクでは、8月の24日から、中央郵便局のアル広場
に30店以上の屋台が出て、教科書、文房具、カバンなどを売っ
ていました。

 売り子は、名札を胸につけて販売していて、広場で教科書や
文房具を売るのに許可がいるようです。小学校の低学年には、
保護者が付き添ってきていて、メモを見ながら教科書を購入し
ていました。{ロシアでは教科書は無償ではないようです。)

 わたしも、小学校1年生の、算数と国語{ロシア語)の教科書
を購入してみました。算数の教科書はNo.1が32ページ、No.2
が48ページに分かれていて図や絵がたくさん入っている楽しい
教科書です。

 No.1では、1~10までの数の概念と足し算、引き算を扱って
います。驚いたのは、12ページ目に不等号の概念がでてくるこ
とです。 5>2 1>4 3<2+2 などの練習をしてから、
4+2 7  7-2 4  9-1 7 の不等号の向きを考え
させています。 日本の小学校では小学校1年生では扱わないよう
な気がしますが、どうでしょうか。

2008年9月2日火曜日

ウスリースク便り(89)


 O ただ今校舎改築中

 1日に大学の授業が始まったのに、2階から4階
部分の階段と廊下とトイレの改築工事が行われてい
ます。

 本来31日までに改築工事が終わっているはずな
のですが、壁の塗装と階段の工事が行われていて、
2つある階段のうち1つだけしか使用できないでい
ます。

 10分間の休み時間に1つの階段で学生が移動す
るために非常に混雑して不便なのですが、何より
困るのは2階の男子用トイレが工事のため使用で
きないことです。

 30メートルほど離れた他学部の男子用トイレも
改築中で使用できず、結局近所の有料トイレで(8
ルーブル・40円)用をすませました。

 加齢とともにトイレへ行く回数が増えているので
早くトイレが完成しないと1日の出費だけでもばか
になりません。

 ロシアの主要な輸出品である兵器が複数の国から
契約を解除されことがニュースで取り上げられてい
ました。

 契約解除の主要な理由として、ロシアの兵器産業
が兵器の納入期限を遵守しないことがあげられてい
ました。

 ロシアで生活していると、教員や学生の契約や約
束に関する意識が希薄で、こちらの期待を裏切られ
ることがしばしばります。

2008年9月1日月曜日

ウスリースク便り(88)

 O 新学期始まる

 きょう9月1日(月)にウスリースクでは小学校から
大学まで新学期を迎えました。

 小学校の生徒は盛装し、花を持って登校し、担任に
花をプレゼントします。街中で、頭にリボンをつけて
花を持った女の子を見かけました。とても良い光景
です。

 ウスリースク国立教育大学でも1日から、2年生、
4年生は授業が始まると聞いていたので、金曜日に
時間割をチェックに行きました。

 教務主任のスベータさんのところへ行くと、1日の
時間割はできたが、変更の可能性もあり、時間割は
日曜日に最終決定するという返事をもらいました。

 日本であれば、時間割や年間スケジュールは6月か
遅くとも夏休みに入る前に決定しているのが当然です。

 ロシアでは、時間割や年間授業計画、持ち時間表
なども出来ていないくても驚いてはいけません。結局
31日(日)の夜に教務主任宅に電話して確認でき
ました。

 2年生{韓国語専攻クラス)の授業がありました。
初めて持つクラスだったので、私が、まず日本語で
自己紹介をし、そのあとで、学生にも日本語で自己
紹介をしてもらいました。

 このクラスは学生数が6名で、この大学では珍し
く、男子学生が4名と女子学生より多いクラスです。

 出席者は4名と少人数だったので、数多くの練習
問題を復習できました。週1回の授業なので、宿題
を多く課したのですが、来週までにやってきてくれ
るか心配です。